推理頭脳全開
久しぶりにきれいに晴れた土曜日。日本語教室の生徒と一緒にお花見に行った。駅で生徒と合流して、フィリピン人の生徒達はビールを、インドネシア人の生徒達はジュースを買った。その後、花見予定の公園はあまりにも寂しいので、少し歩いて戻り、車を置いてある花の国に花見会場を変更。花の国は小高い山が丸ごと公園になっている。春はポピー、秋はコウスモスが先ハーブ園やレストランもある。公園の入り口で来日3ヶ月でまだ日本語初級のテテプさんが、「ここも、あそこもケガ、ケガですね」?????推理ゲームスタート。「あれ?斜めになっているところなんですか?」「それは崖」花の国を入ったところに、案内板がある。そこで、二手に分かれて、上で合流することにした。石楠花が咲いている急な石段が続く山登りコースと、菜の花畑を見ながら歩くゆっくり登るコース。もちろん石段はきついと分かっている私はゆっくりコース。知らない何人かは石段コース。地図で石段があると読み取ったジャヌディンさんは私と一緒。2人いるフィリピン人の1人を「分かれなきゃ駄目」と引っ張る。私はちょっと彼の配慮に感心した。同国人同士母国語で話すほうが心強い。だけど、たった20分のハイキングでも日本語を話すしかすべが無ければ、確実に日本語は上達する。そして頂上で合流。「先生階段いっぱい。たいへんだった」まだ開花したばかりの桜の下でシートを敷いて、朝作ってきた稲荷寿司や鶏の唐揚げを広げた。ここで痛恨のミを犯したことにに気が付いた。豚肉を使わない、豚のエキスの入ったものは使わないと配慮したつもりだったが、煮物を作った時、うっかりみりんを使ってしまったのだった。みりんにはアルコールが入っているのだ。私「インドネシア人は煮物を食べないでね」イルファン「はーい。みりんには酒が入っている。知ってる」すかさずフィリピン人のリンさんが言った「どうして入っていると知りましたか?食べて見た?」イルファン「いや、においで」ウッソー! 買ってきた焼き鳥を食べながら、「先生肉の鳩ですね」テテプさんが言う。???????私「いえ、これは鳩の肉では無くてにわとりの肉」テテプ「はい、知っています。あ、そうか、にわとりのハトですね」鶏肉の心臓(ハート)だ!三色の花見団子も買ってきた。食べているとみんなが「団子だ団子だ」と大騒ぎ。「なに?」アンガ「職場にも団子あります」??????彼らの仕事は溶接。うまく出来ない時は、作ったものが団子になるんだそうだ。食べる団子より先に「団子状態」を覚えたらしい。帰りはみんなで石楠花の咲く階段を下りて帰った。階段の真ん中に手すりが付いていて右左適当に分かれて下りて来た。途中小犬を2匹連れた人とすれ違った。ふと後ろを振り返ると私以外は全員犬が登ってきた側と反対に寄っている。イスラムでは犬にさわってもいいが、犬の唾液に触ると良くないというらしい。そしてイスラムではないフリピン人もそちら側に固まっていたのだった。お花見の桜はまだ2分咲き。