丸太ころがし高原の夏の終わり
夏が終わらないと思っていたが、週末到着した高原はもう秋の涼しさだった。山胡桃や山栗が枝もたわわに実り、ススキの穂が赤とんぼの飛び交う空になびいていた。山の家の敷地内には鹿の糞が落ちていて、今年芽を出したばかりのもみじの青葉はすべて食べつくされた。動物達も冬支度。これは私が10 年前に植えた里栗。ここまでは熊も鹿も届かないはず。いや、枝を揺するかな。我が家の山の家の建物のすぐ脇に直径60cmくらいのものすごく背の高い松の木が立っていた。常日頃その木が大風や台風で家側に倒れてきたら怖いなと思って、切れるものなら切ってしまいたいと思っていたがなかなか果たせないでいたのであった。毎年森林組合に頼んで敷地の草刈をしてもらっているので思い切って松の木伐採を打診してみた。家の方に倒れたら困るので自分では切れない、であるからきっと10万円もするだろうか。もっと掛かるとしても、切らないわけに行かないだろうな、と心配していたら、なんとあっさり「切れますよ。28,000円です。プロだから家のほうには倒れない無いように切れますよ」と言うじゃないか。300坪の敷地の草刈は毎年23,000円。それに比べればその大きな松の木の伐採が28,000円とは。やろうと思えば自分で出来る草刈と、絶対自分では切れない松の木。そう考えれば安い!と考え即答で伐採を依頼したのだった。切った後の松の木の運搬費は倍以上かかると言うので、自分達で片付けようと3,40cmぐらいの丸太にしてそのままその場所に置いておいてもらうことにした。そして先週、山小屋に到着してみると、直径30cmぐらいから直径60cmぐらいの丸太が50個ほどきれいに松の木が倒れた方向に並んでいた。なるほど、後片付けはこちらですると言ったから、そのままの形で処理していったのね。松の木が大きすぎて我が家の敷地では治まりきれなくて、お隣の敷地にまで倒れた跡を残して、倒れたままの形で「倒れました」と訴えかけていた。そして、倒れた方向で上の枝に巻き添えになった白樺の木も2,3本切られて転がっていた。その丸太をどう始末したか?幸い我が家の敷地は坂になっている。上の方から転がす。下の方に丸太を並べてそこで止まり、それ以上下の道路には転がり出ないようにしたつもりだった。が、1個は方向がずれ、あわや駐車場の石垣の上から車の屋根めがけて落ちるところでストップ。1個は夫の静止も聞かず、転がり続け、あわや道路まで転がり落ちるすんでのところで急停止。思った通りには転がらないもので・・・は有ったが、「ああ、面白かった。丸太ころがし」バーべキューの椅子として5,6個。後はいつ出来るかわからない孫のアスレチックとして並べて帰って来た。