エリザベート
先週末の娘達のメールでの会話は長女から始まった。ほぼ件名だけでの会話なのである。「さらばドバイ」 着くのは6時ぐらいっす。朝の7時に、長女から。「さらばGeneva」 ロンドン乗換え、東京17日の朝。次女から。「ただいま東京」戻ってきました。16日夕方7時、長女。 直後に「ただいまロンドン」 ただいま違い~!16日夕方、次女。まあ、まあこの2人はどうしてこうも出張が同じ時期なのだろうと感心するやら、面白いやら。忙しい仕事の合間でもジョークを飛ばしていられるのはいいことだとちょっと安心。私はというと長女にもらったチケットで見たエリザベート。チケットに同封されていた手紙には「ウイーンに行った事があるからストーリーは分かるでしょ?」いえ、ウイーンに行った時は友達のインゴに会うのが目的だから何にも勉強してなかった。シシイのストーリーはその後得たもの。「浦井ルドルフ(俳優の名前と役柄)が目的で買ったチケットなので見たら是非感想を!」強要された感想。しかし、すっかり長女の術中にはまってしまった。浦井君、すごく良かったよ。最初はちょっと頼りないかなと思ったけれど、山口祐一郎のトートとの歌いながらのダンスなどその躍動感に圧倒されてしまった。買い求めたプログラムに寄れば彼は仮面ライダーをやった俳優らしい。さもありなん、跳躍力がすごい。そのお影でその場面は大迫力になった。会場も拍手喝采。朝海ひかるエリザベートはすごくきれいだった。忠実に再現されたシシイの衣装が良く似合っていてうっとり。遠めに見るとドット柄の白いドレス、着られるものなら着てみたい。山口トートは文句なし、歌唱力はすごい。私にロンドンで見たミュージカル「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」の主役を思い出させてくれた。久しぶりのミュージカル観劇。ドレスや宮殿とは無縁の生活をしている普通のおばさんを一時、夢の世界に誘ってくれた。残念だったのは持っていったオペラグラス。2階席ながら、前には誰もいない良い席なのに、性能がよければ良いほうがいいだろうと、野鳥観測用ライカの双眼鏡を持っていった。観劇中、エリザベートを良く見ようと双眼鏡を構えるが、一向に焦点を合わせられない。「始まる前に焦点を合わせておくんだよ!」「ごもっとも」歌舞伎座で買った安いオペラグラスにすれば良かった。あ、お土産です。チケット譲ってくれたほんのお礼にウイーン直輸入の「リンツァー・トルテ」。