ソーシャルネットワークという映画
久しぶりに映画を見た。母をディケアに送り出してから飛んで行って見て来た。今、ネット社会で急成長して、世界の長者番付に一気に躍り出た青年実業家の話。だけどストーリーは彼の成功話ではない。最初はガールフレンドに振られた腹いせから始まった思い付きから、友達を巻き込み、友達を裏切り、周りに躍らされ、必ずしも自分の望まない過程も通過して、世間から見れば、あれよあれよと成功していく青年。彼はコンピューターだけを見ていたのに、自分以外のところで、どんどんfacebookも友人関係も、自分に対する周りの目も変化していく。今の世の中ネットがなければ何も出来ない。でもネットが有るから壊れるものもたくさん有る。調停訴訟を通して、過去と現在を行き来する映画は最初は私にはちょっと難しかった。大金持ちになってもその過程で捨ててきたものが大きければ寂しいものだなと、お金がなくて良かったと負け惜しみをつぶやきながら車を運転して映画館から帰って来た。私のPCの中にある若い友人達が教えてくれた便利なインターネットツール。 ソウ君が教えてくれたMixi ボランティア仲間に手ほどきを受けたホームページ作成 テレビで知ったブログ アヤコちゃんやエリカちゃんが私のコンピューターにセットしてくれたFacebook 娘達が使い方を教えてくれたツイッターどれもまだまだ使いこなせないでいる。上手に使えるようになった頃、また新しいものが出て来るのだろうな。ブログで新しい友達が出来、Mixiで友人の近況を知り、Facebookで音信不通だった昔のホームスティの子や世界の友人を見つけ出す。世界中と繋がっているのはそれはそれでうれしいが、ふと思い出して引き出した、引き出しの中に減らずに残っている便箋を発見する時、辞書を引きながら英語で書いた手紙を懐かしむ。友人達との心が籠もった付き合いとはどう有るべきかと考えせられる映画だった。写真はパリからステベンが今日送ってきたメールに貼り付いていた写真。ルーブルの天文学展示室らしい。Tenmongaku no koto ga Daisuki desu yo. だって。