自分流の旅
またまたブログ更新さぼってしまった。良いじゃないか、好きな時に更新して、書きたいことが出来た時に更新して、ということで自分流のブログ更新。まだ、ロンドンの旅の記録も終わっていない。今年中に終わらせないとということで、あわてて更新。記事は予告しておいた「コツウォルズ」。ロンドンからの日帰りのこの旅、電車の無い地域なので車で行かれない私は、日本から日本の旅行社が組んでいるツアーを申し込んだ。朝、集合場所にロンドンっ子が朝の地下鉄のエスカレーターでよく目にするように、手にテイクアウトのモーニングコーヒーを持って到着すると、添乗員が言った。「バスでは水以外は飲んでは駄目です。トイレも有りませんから、まだ時間が有るので行って来てください」あわてて私はビクトリア駅構内に取って返して、急いでコーヒーを飲み干し、2ペンス硬化を払ってトイレを済ませ、バスターミナルからコツウォルズツアーのマイクロバスに乗り込んだ。ツアーでは4つの良く保存された伝統的な美しい田舎の村々を回って、それぞれ40分程の自由時間と1時間ちょっとの食事時間が有った。それぞれの村に着く。私はバスから放たれると、まず街を見回し村はずれまでの距離を計る、教会の裏庭から教会に入ったり、街外れまで走って行って写真を撮ったりして、またゴムの付いた人形が引き戻されるように、バスの集合場所まで急いで帰る、を繰り返した。あいにくの曇り空で楽しみにしていた一眼レフでの撮影はあまりきれいには撮れなかったが、目に焼き付けた景色は確かに美しかった。バスの車窓から見えた鹿や雉や羊を数えるのも楽しかった。私が選んで入ったパブの料理もまあまあおいしかった。だけど、実はこの旅、満足とはいかなかったのである。ガイドさんはどの村にも人々が生活していますからと言うのだが、村の中には観光客とその観光客相手の土産物屋で働く人しか目につかない。やっぱり私は生活の匂いがする場所が好きなんだなあと自覚した。歴史が伝えてきた建物や教会や博物館を見て回るツアーもいいけれど、人々の日常の中から、かの地の歴史や文化を想像するのが、私の性に合っているのかもしれない。ヴィクトリア駅に帰って来て、バスを降りてまっすぐテイクアウトのソーセージロールと温かいコーヒーを注文しながら、ふとそう思った。