日本発見
いやあ、イギリス旅行記を途中で放り出してしまった。とっても忙しかったと言い訳をしておこう。いい加減に旅行記を終わらせなければ・・・。話が腐って来る。ロンドン塔ホワイトタワー内で発見したものはなんと日本の鎧と日本刀。あれ、こんな所に日本がと思ったものだ。さて、以前書いたが、娘の家から歩いて15分ほどのバッキンガム宮殿の夏季特別公開とウィンザー城のチケットは日本からインターネットで入手しておいたので、早朝から並んでいる長い列を横目に、チケットホルダーの入り口からすいすいと入場出来た。それでも、「建物内で食べたり飲んだりは駄目、写真も駄目、トイレだって女王様のものは借りられないから駄目、わかりましたか?」と入場時のめちゃくちゃ早い説明の後、理解したかどうかの質問をされ、空港と同じセキュリティチェックをされやっと入場許可された。どちらも普段女王様が実際に住まわれているお城と有って、警備も厳重、一部屋に一人ずつ警備員が配置されていたが、自分のペースでゆったり回れる。そして絢爛豪華なその内部にびっくり仰天してしまった。いやあ、さすが大英帝国だっただけ有って、世界中から集められた絵画、工芸品、宝石、それらが納められている建築の素晴らしさに度肝を抜かれた。ウィーンのシェーンブルン宮殿もすごかったが、ここの2つの城はそれと違って生きている。実際に今、女王が生活している匂いがするお城なのだ。バッキンガム城では建物を一歩出たら、王宮の庭では仮設の王冠の飾りのついたカフェでケーキやお茶が飲めた。「ケーキは見てくれは良いがさすがイギリス、まずい」…小声で。庭に作られた仮設のトイレで、観光客をほっとさせて、仮設のお土産売り場でしっかり稼ぐ女王様のビジネス。朝一番の見学予約を取ったので、その後、バッキンガム宮殿前での衛兵の交代式も見られた。最初の写真はその交代式が見られる宮殿正面のビクトリア女王の像。ウインザー城はロンドン中心から電車で1時間程のところにある。バッキンガムが見学できる夏季は女王様はウインザーにいらっしゃるはずなのだが、王室旗が上がっていなかったので、どうやら外遊でもしていらっしゃるようだった。こちらはお城の敷地内にいくつも売店が有ったり、観光客用のポストが有ったり。さすが年間通して見学出来るようになって居た。もちろんセキュリティチェックだけで、入場前のテストは無し。そして、お城の敷地内にある巨大なセントジョージ教会の中で、日本を発見してしまったのである。最初に発見したのは長女。ガーター勲章をもらった騎士達の座る椅子の上に家紋を表す印が並んでいた。「あれ、菊の御紋だよね?」「こんな所に有るわけないよ」そこは現代っ子。ブラックベリーを片手に、検索。「そうだよ。天皇の印だって」おばちゃんは調べるのはめんどくさい。そこかしこにいる説明員にすぐ聞く。「日本の天皇が此処に来られたら、あそこに座るんですか?」説明員の女性、分厚い解説書をパラパラしながら、「はい、明治天皇から4代の天皇までガーター勲章が送られていますから、あの席は日本の天皇の席です」第2次世界大戦時には一時取り外されたプレートだったが、天皇のイギリス訪問を機に改めて送られたらしい。どうか、これが再び取り外されることが無いように、世界が平和であり続けるようにと、クリスチャンでもないのに教会でお祈りして来たのだった。今日のクイズ。1枚目の写真は上記に書いたようにバッキンガム宮殿前のビクトリア城の像。2枚目はさて、どこでしょう。