サツマイモ
山の庭の白樺ももみじもも葉っぱが全部落ちてしまって、すっかり秋は終わっていた。わずかに落ちた葉が紅葉だった事を感じさせる。鹿が柵を破って侵入した場所を修理して疲れたからコーヒーを飲みに山のカフェへ。清里を越えて大泉の別荘地のカフェはケーキも美味しいし居心地がいい。タルトタタンとクルミのケーキを食べた後はちょっと知らない別荘地内の散策。そこは標高が少し低く、甲府盆地への通勤ができる位置なので永住者も別荘族もいる。ただし、八ヶ岳の裾野は広大な範囲、どこにいっても坂。山に向かえば上り坂、山を背にすれば下り坂、どちらに行っても、先か後に坂を登るから散歩といっても結構辛い。ゆっくりゆっくり歩きながら、道から垣間見る人々の山での楽しみ方を見るのはこちらも楽しい。小さなターシャチュダーの美術館やピーターラビットの家なんていう名前のカフェが森の中に潜んでいたりする。行き止まりあり、ペンションあり、木のブランコあり、花園あり、ブルーベリー畑あり、そして収穫体験農園あり。入り口の小屋にお金を入れる箱があり、ハサミがいっぱい吊るして有る。勝手に入って、トマトや野沢菜、大根を採取して良いらしい。「今収穫できるもの」と野菜の名前を書いた札が立っている。多摩ナンバーの車が駐車していた小さな別荘の駐車場でご主人が収穫したサツマイモを積み上げていた。「こんにちは」と声をかけられたので、「すごいですね」と言ったら、「一つ持っていきませんか」と収穫したばかりのサツマイモを水道で洗ってくれた。すごく大きい。ご隠居が重たいと言いながら出発点の駐車場まで持って歩いた。