神田古書街で本を買う
先週娘たちを呼び出して神田古書街に行って来た。
最初は夫と2人。神保町で降りてぶらぶら古書店を見て回る。格式高そうな最初の店の2階で早々、欲しい本を見つけてしまった。「バティックの歴史」と言う英語とインドネシア語で書かれた本だ。5,000円。
ちょっと高いかな。また戻ってくるつもりで保留。
辞書ばかりの本屋、地図や絵ばかりの本屋、仏教書ばかりの本屋、文学ばかりの本屋。かと思うと文庫本や雑誌を安く売っている本屋も。
外国書物の本屋。狭い階段を上がると、外国人の店員さんが足の踏み場も無い階段の踊り場の本を整理していた。2階は半分がドイツ語の本、半分がフランス語の本。階段には大好きなアーサー・ラッカム挿絵のワーグナーのニーベルンゲンの指輪。持っているから買わない。
神田古書街
posted by (C)灰色ウサギ
美術や料理本を売っている店でまた「ジャワバティック」の本を見つけた。2,000円。
夫が買え買えと言う。さっきのより安いから?さっきのはハードカバーの学術書。こっちは雑誌の特集号の観賞用。
そそのかされて2,000円のを買ってしまった。優柔不断。
小さな外書専門店の歩道に置いた箱の中のどれでも100円の中から表紙の破れた"Magnus Powermouse"という本を衝動買いした。
娘たちと落ち合い、この街をよく知っている上の娘のお勧めのカレー屋さんに入って欧風カレーを食べた。
そして4人でまたまた古書街散歩。版画専門店で、多分本物のミュシャの薄汚れた雑誌のポスターを発見、その下に大好きなターナーの白黒版画も発見。ターナーの絵は「黄色のターナー」ではなかったので買わなかった。やっぱりターナーの絵は黄色じゃなくちゃ。
謡曲など和綴じ本を売っている店で浮世絵が安い。どうせ再販もの。でも面白いから2枚選ぶ。そばから娘たちがあっちが良い、こっちが良いというから、結局最初に手に取ったものと全く違うものを2枚買った。
夫が「どうせこの2枚は海を渡っちゃうんだよ」と言う。当たり!
雑誌ばかりの安い本屋の路上ワゴンで娘と夫が私がさっき買ったジャワバティックの雑誌が700円で売られているのを発見する。夫は私に勧めた手前がっかりするが、良いじゃ無いか結構楽しんだし、本の宝探しかアミューズメントパークだと思えば。
家に帰って福岡から送られて来たお菓子を食べながらバティックの本をパラパラめくる。
因みにお菓子の籠の下のバティックは例のジャカルタのバティック美術館の鍵のかかるショーケースから分けて貰ったアンティーク。
福岡お菓子 posted by (C)灰色ウサギ
大きな和テーブルの木とガラスの間に敷いて毎日このバティックを鑑賞している。
この更紗がインドネシアのどこで染められてどんな種類に分類されるのか突き止めたいという気持ちがムクムク湧いてくるのだった。