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カテゴリ:音楽について
有力説その1
階名である「ドレミ....」は、イタリアのベネディクト教会に活躍していたベネディクト教団の僧侶のグイド・アレティヌス(別名グイド・ダレッツォ=アレッツォ出身のグイド)=グイード・ダレッツォ(イタリア:990年頃生まれ)が「聖ヨハネの夕べの祈り」の賛歌(Hymunus)の曲の各節の頭の音が1音ずつ順に上がっていくことを利用して、その最初の言葉を音を示す名前に利用したものとされているようです。 元は「Ut、Re、Mi、Fa、Sol、La」と言っていましたが、次第に最初のUt(ウト)が、Dominus(支配者、主)の「ド」と変わったと言われています。 ドレミ~と歌うのは正式には階名唱法(ソルミゼイション=solmization=「ソやミにすること」が原義) というのだそうですが,グイドはラテン語の聖ヨハネ賛歌からドレミという言葉を作り出しました。約1000年の歴史でしょうか....。 Ut queant laxis resonare fibris しもべ達が声帯ものびやかに mira gestorum famuli tuorum, 汝の奇蹟の数々を歌えるように solve polluti labii reatum, けがれたる唇の罪を免じたまえ Sancte Iohannes. 聖者ヨハネよ この賛美歌の以下の部分がそれです。 ut ~するために → のちに歌いづらいので do に変える。 resonare 響かせる → レ mira すばらしい (mirus) → ミ famuli しもべ達 (famulus) → ファ solve 免ずる → ソル labii 唇 → ラ si 聖ヨハネのイニシャル → グイド・ダレッツォは「ラ」までの音階しか作らなかったので後世付け足された。 上のラテン語を見るとドとシ以外が現代の英語の単語の中に形を変えて見られることがわかります。 resound 「反響する」 ← resonare admire 「賞賛する」 ← mira family 「家族」 ← famulus solve 「解決する」 ← solve lip 「唇」 ← labii この階名は、6音から成るため「6」という意味の「ヘクサ」から「ヘクサコード」と言われていました。 最初、元の歌の都合で「シ」の音がなく、「ウト、レ、ミ、ファ、ソル、ラ」までしか使えませんでした。それ以上の音を歌いたいときは、「ミ-ファ」の半音をちょうど「シ-ド」の半音に充(あ)てることを利用して、「ソ」を「ウト」に読み替えて、ソの音からまた「ウト、レ、ミ、ファ、ソル、ラ」と歌ったのでした。この読み替えは「変換(mutatio)」と言います。 その後、誰かが「シ」に相当する音を名付ければ、いちいち読み替えなくても良いことに気づき、この音に賛歌(Hymunus)の最後の歌詞の「Sancti Iohanes(サンクティ ヨハネス=聖なるヨハネ)」のSとIを組み合わせた「Si(シ)」と名付け、今の「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」という1オクターブにわたる呼び方が成立したそうです。 英語の歌詞を映像といっしょに ジュリー・アンドリュースの笑顔が懐かしい..... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月14日 07時28分00秒
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