父子で初お留守番・48時間~後編~
(続き)朝方自然に目が覚めた。長女の声のしない朝である。「そうだった、私は今横浜に遊びに来てるんだ・・」やけに静かな部屋で、再び寝入ろうとした。が、なんだか落ち着かずで。結局いつもより早くに起き出すことになった。そしてこの日の朝ご飯。入れたてのカフエオレに、焼き立てのトースト、ひんやりよく冷えたトマトサラダを頂いた。作りたてを、そのまますぐに、しかもゆっくり食べれるなんて、なんと贅沢!「いつもはぬるくなったミルクにふやけたパン、生暖かいトマトばかり食べてるもんなぁ。」そう思いながら、美味しいパンを噛みしめるのだった。・・・でも、なんか足りないな・・・たくさん味わって満腹になったはずなのに、どこか満たされないでいた。ま、気を取り直して今日は銀座にレッツ・ゴー!ウィンドーショッピングを楽しもうではないか♪早速準備し、駅へと向かった。ところで、電車の優先座席は何の為にあるのでしょう?一人目の時もそうだったが、二人目妊娠7ヶ月の今も、一向に席を譲ってもらえなかった。年配の主婦の方、サラリーマン、若い学生・・皆決まったかのように眠ったフリ!ひどい。しかも私がどこか違う席に着くと、起きるのよね~。なんかこういう時にその人の本性とゆうか、人間性が出ると思う。見掛けは良さそうな人達なのに、なんだか悲しかった。ともあれこの日も1日楽しんで、もう帰る時間に。予定より一つ早い便の飛行機がとれ、お土産選びもそこそこに飛行機に乗りこんだ。そして帰りの飛行機の中、私は考えていた。この日も優雅にランチを食べ、オシャレなカフエでお茶し、楽しかった。が、やはり何か物足りない・・思ったより心の底から楽しめていない自分に気が付いたのであった。私は長女から、たくさんの幸せをもらっている。育児においてつきまとう数々の不自由さやデメリットを差し引いても、おつりが出るくらいに。こんな自由な暮らしは、あと数年もしたらいつでも出来る。わかりきっているけど、少し先取りしてみたら案外たいそうな喜びではなかった。ちょっと拍子抜けしたような気分。ミルクがぬるかろうが、揚げ物が冷めようが、たいしたことではない。もうどうでもいいや。そこに、日に日に成長していく長女の愛らしい姿があるのだから。食いしん坊の私にとって、美味しいものを美味しいうちに頂けないとゆうのは大変ストレスだった。が、本当にどうでもよくなってしまった。まずは今可愛さ真っ盛りの長女をあやしてあげたい。今しか味わえない可愛さである。これもわかりきっているのだが・・改めて胸に刻んで空港に降り立ったのだ。するとロビーの向こうに旦那&長女発見!私は嬉しくて駆け寄ってしまった。妊婦の身で・・しかし、長女はボーツとしていた;;;どうやらすっかり旦那と仲良しになり、父子密着デートを満喫していたらしい。何とも穏やかな顔で、私を見ても特別甘えてくるふうでもなく。強い、我が長女!すっかり自立か?これなら二人目出産時の入院も大丈夫かも。良かったと安堵・喜びの気持ちと共に、でもやっぱりチョッピリ寂しい気持ちがチラホラ。母心は複雑である。私は荷物を全部旦那に預け、約10キロの長女をずっと抱っこして車のあるところまで歩いた。「あぁ、これこれ」とゆう感じ。私の物足りなかったモノがすうっと中に溶け込んだ。この時の長女、なんと重く感じたことかツツ☆この重みも又、忘れないでいよう。無事二日間過ごせたこと、誇りに思おう。そして我が旦那さま、大変お疲れさまでした。快く一人旅を承諾してくれてありがとう。長女よりも旦那がホームシックになったのには、笑えます。ゴメン!慌しい1週間だったけれど、実り多き週でした。又いつもの日常が始まります。けれどリフレッシュした分なんだか新鮮。なにげない日々の流れこそ、これからも大切にしていこう。忘れずに・・