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カテゴリ:健康でいるために
日本森林療法協会主催の「森林セルフケア体験会」というイベントに参加して来ました。
五感を使っていろいろイメージして自然を感じ取る体験をしてきました。 ような医者が増えたらどんなに良い事だろうと思い、今回友人2人を誘って参加しました。
赤坂溜池クリニック院長 降矢 英成 氏
---たくさんの患者と接しておられて、最近とくにお感じになる病状や特徴などをお聞かせください。その原因は何だとお考えでしょうか 降矢:私は、心療内科を中心に診療していますので、ほかのことはあまりわかりませんが、私のところでは、呼吸が苦しくなったり、あわてたり、死んでしまうのではないかと思ったりする「パニック障害」が、非常に増えています。 こうした症状などで心療内科を訪れる患者は、職業でいえば学校の先生やIT関係の仕事をしている人がとくに多いです。時代によって、この危険業種は変わっているのだと思います。 教師は、ストレスがたまりやすく、ウツ傾向になる人が多いのですが、これは、昔と違って教師になるという価値観や魅力が薄れてきたことと、教育の制度がよく変わることが原因ではないでしょうか。 こうした職業からくる原因のほかに、一般的な医療の面で、健康増進という点から考えて、最近食品の質が落ちていることが気になります。農作物などは、形は昔と同じでも、成分や栄養素が少なくなっている。これは、土壌がやせてしまったことや、農薬を使いすぎていることなど、環境の問題に起因していると考えます。 ---これは大きな問題ですね 降矢:汚染されて栄養分がなくなってしまった土壌を元に戻すには、何十年もかかるでしょう。それまでの間は、足りない部分を補うものを栄養学的に摂らなくてはいけません。 私自身の健康法として、心のコントロールと癒し的に森林療法をやっていますが、いま、生体の情報伝達にかかわるものとして糖鎖に注目しています。 健康増進の意味から、喜ばしくない現状を憂い、環境や農業、食品の面から、昔のように普通の栄養素が入っている食品が早くできるよう期待しています。 ---病気になるということ、治すということは、そもそもどういうことでしょうか 降矢:病気になる原因は、さまざまです。人や病気によってちがいますし、2つ3つの原因が重なっている場合もあります。一律ではありません。ですから、治し方についても、単純ではありません。幅があります。 医師は、患者の病状だけを診るのではなく、ホリスティックの観点から患者と人生観や価値観などをよく話し合いながら、患者本人がどういう治し方を希望しているか、どんな人生の目標をもっているかしっかりやりとりして、治療方法を決めた方がいいでしょう。 ---それは、先生のところの方針ですね。もう少し詳しくお聞かせください 降矢:私のクリニックは、「日本ホリスティック医学協会」の会員である医師や看護師、心理療法士などの医療関係者の有志が出資・運営しているのが大きな特徴で、心療科目は、内科、心療内科、精神科。治療法は、心理療法からカウンセリング、食事療法、食生活指導、鍼、指圧、カイロプラクティック、リフレクソロジー、アロマテラピー、波動診断などなど、多岐に亘っています。 私どものクリニックは、先ほども述べたとおり、複数のそれぞれの専門家が患者の人生観や健康観に合わせてやりとりしながら治療方法を決めるというやり方をとっています。時間がなくて、現代医学の薬を使って治療を進めるというのも一つの方法ですが、私どもは現代医学の便利なところだけを押しつけるのではなく、時間をかけて自然治癒力を上げることをまず考えます。 現代医学には現代医学のいいところがありますが、それを一方的に押し付けるよりも、自然治癒力を上げるために、ホリスティックの見地から、心、体、スピリットのすべての面から考えて習慣づけをするようにしています。 ---ところで、先生が最初からホリスティック医療の道を選ばれたのは、なにかきっかけがあったのでしょうか 降矢:医大を受験する頃、悩みが原因して心と体の不調を感じるようになり、そんな自分を患者に置き換えたとき、医師は患者の心身両面から診なくてはいけないと感じました。これが最初のきっかけでしょうか。 現代医学のいいところをベースに、漢方や心療内科を組み合わせるのがいいのではと思った訳です。アンドルー・ワイル博士の「人はなぜ治るのか」という本の影響もありますし、ホリスティックという当時は新しかった言葉に興味を持ったのも、きっかけです。 ---ところで、がん対策基本法の施行や健康診断の義務化など、医療の環境は激変していますが、こうした傾向をどうお思いでしょうか 降矢:医療費は上がっているし、がん患者は減っていない。治癒率は上がっているが、死亡者や患者は増えている。こうしたことを考えると、本当の医療をやるには予防や健康増進にもっと予算をつぎ込むべきだと思います。ですから、 国を挙げてのこうした施策はいいことだと思います。 生活習慣病という言葉が出てきたのはいいことですし、メタボリックシンドロームという言葉は現実をわかりやすく表現しています。 ---最期に、先生はサイモントン療法に精通されておられるそうですが 降矢:心身医療はがんを中心に置いていませんが、心身相関とがんを考えると、サイモントン博士の「がんのイメージコントロール」にたどり着きます。イメージという、心よりもぼうようとしたところで健康に左右されるというところが特徴です。 日本では、一部誤解もあり、メカニックで理論的すぎるなどと批判されたこともありましたが、日本では日本に向いた方法を考えて実践すればいいでしょう。要は、大切なのは心のケアという考えに立って、患者の心の悩みや不安にちゃんと答えてあげることだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.09.29 21:30:27
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