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rainbow(レインボー)の日記

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2018.08.09
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カテゴリ:エールを送ります
私の友人うはらともこさんが百恋を
クラウドファンディングを立ち上げて贈って支援している
復旧ボランティアさんAさんのリポートです。

うはらさんがfacebookに投稿したのをコピペして載せます。

長いですがお時間のある時読んでいただけましたら幸いです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
うはら ともこ

【岡山市東区の現状】

 

おはようございます!うはらです。

 

私“うーちゃんのクラウドファンティング”に
たくさんの応援をありがとうございます。

 
今日は、岡山市東区の平島地区の復旧作業の
様子をお伝えしますね。

(NGOチームのAさんからの情報です)

 
*******

 
岡山市東区は浸水家屋2,230棟

 
1番初めに水が引いた平島団地に
日曜日から入り支援活動開始。


団地内は高齢者が多く
一軒入ると
「あの家はおばあさんが1人だから」
「あの家は女性しかいないから」
「手を貸してもらえませんか?」
と次々に声をかけられ、一日中フル稼働。

 
月曜日
軽トラの台数も人員も増やして
一日遅れて水が引いた小鳥の森団地も
同時進行。

 
家財や畳出しを中心に
この日も日暮れまでフル回転。

 
大切なものを
じっくり仕分けてもらうように促したら
待ち時間がかなり出来たが、
この暑さの中なので適度な休憩となった。

 
あの家へ、あの家へ。と繋がって行くうちに
辿り着いた西平島地区。

 
住宅街ではなく田園地帯。
1mから1m40㎝位の高さまで浸水。
夜中に決壊したため、車もほぼ水没。

 
細い道沿いに昔からのお宅が並んだ
60戸程の小さな集落。

 
支援活動を開始して23日
この地区に入って2週間以上。

 
現在も復興に向けて少しずつ、
でも着実に進んでいます。

 
最近は地域の方と
親戚の様になってきたそうです。

 
ここ、西平島地区は
おそらく報道等は全くなく、
ほとんど被害も人に知られずにいる
地域の一つです。

 
多くの世帯がお年寄り、
現役や退職された農家さんばかりです。

 
家は広く、農具や小屋なども多く
浸水してしまった家具等は
都会の一般家庭とは量が違います。

 
それぞれのお家の廃棄する家具や農具の
運び出し、運搬、廃棄作業

 
床板まで剥ぎ、床下に溜まった汚泥の掻き出し
まだ使える家具の洗浄、家の掃除。

 
水没した玄米を保管する冷蔵庫には
600キロ以上のお米が。

 
すさまじい発酵臭の中、
水を含んだお米を掻き出す作業は
何件も依頼があったそうです。

 
大切に育てたお米を破棄してしまうのは
“辛いだろう”と、早い段階で取り出せた
もの(腐敗が進んでいないもの)は、
養鶏をされている方とお繋ぎして、
鶏のエサとして安価で買い取って
いただけました。

 
農機具倉庫は下水、農薬等も混ざり
堆積した泥は本当に危険な作業だと感じました。

 
それから、大きな収集車などは
通れない狭い道沿いの集積場や小さな空き地に
ギリギリまで積み上げられた
家財道具や農機具たち。

 
これらを運び出す作業も行いました。
これにより大幅に道が広がり、
作業がしやすくなりました。

 
空き家になっている家の片付けなどもしました。
浸水した空き家を片付けずに放っておいたら
汚れた畳や家具、床下の泥は腐り異臭を発し
地域の方を苦しめる原因となります。

 
他には冷蔵庫の新品を購入したものの
電気屋さんの配送も追いつかず
取りに行きたくても軽トラも水没し
お年寄り一人では家に入れることも
できないので、代わりに軽トラで量販店まで
冷蔵庫を取りに行き、設置する作業。

 
道が狭いため、レッカー車が入れず、
入れる場所まで水没した車を押して出す。

 
一階は床板を外していたりして危ないし、
大人たちは片付けに追われているので、
退屈して居場所がない子どもたちの託児。

 
近隣のスーパーで何でも買える環境では
あるけれど、セニアカーや原付などが水没し、
歩いて買い物には行けないお年寄りも多い。

 
ライフラインは無事でも、流し台を外し、
床板も剥がしているお宅は
まだまだ料理が出来る状況ではないので
野菜のお惣菜の炊き出しなども
不定期で行っているそうです。

 
まだまだ足りないもの、
やるべき事は沢山ありますが、
ここ数日でやっと、地域として
“自分達の足で立って歩きだしていただける
日が近いな。”と感じられるように
なってきたそうです。

 
地区の観音堂や地蔵堂を気にしておられる
お年寄りが多いので、早い段階で
ピカピカにして地域の方に喜んでいただいた
そうです。

 
その辺りから「地域の事は地域でやらんと!」
と言う声があちこちで聞こえはじめ
地域共有の物(消防団の機庫の中の物。
地域共有のテント、リサイクルボックス)
など、地域の方たちが
自主的に片付けはじめています。

 
汚泥の溜まった溝掃除など、
私たちと一緒になって作業してくださる
地元の人も何人もいらっしゃいます。

 
災害が起きるまで、
ほとんど交流のなかった地域の方たちが
地域の物を一緒に片付けたり、
地域についてみんなで話し合ったり、
泣いたり、笑ったり。

 
お家の一階は
まだまだ生活出来る状況ではないけれど
地域としての動きや、話す内容が
変化し始めて来たことが実感できていて

 
これを乗り越えられたら
今回生まれた地域の繋がりで
もっと良い町になると信じています。

 
ただ、連日の片付けにより、
肉体的な疲れは日々増していると思います。

 
でも、やっぱり災害前の状態までは、
まだまだです。

 
*******

 
Aさんは、ただ被災地を元の姿に戻す
だけではなく、被災者の方々との
コミュニュケーションや心遣い、
行政が取り仕切るボランティアセンター
との連携、ボランティア達への采配
など、事細かにされているそうです。

 
今後も、自然災害は起きるでしょう。

 
私達は、自然災害に逆らえませんが、
起きた事から何かを学び、周りの人に
伝えていきたいものです。

 
そして、自然災害に対応出来る
強いメンタルを育てて参りたいものです。

 
一人ひとりの力は小さくとも、
集団の力は、大きな力を発揮出来ます。

 
Aさんのように“災害を乗り越えられたら
もっと良い町になる”と信じて、
災害に対応して参りたいものです。

 
どうぞ、その災害の只中の方々の
心と身体が守られますように。

 
みんなで少しずつ、力を出し合って
助け合いの輪が広がりますように。

 

(写真は、ネットからお借りしました。
私の友人は、あの日この水の中を
泳ぐようにして、帰って来たそうです)








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最終更新日  2018.08.09 22:17:29
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