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カテゴリ:愛
「人間失格」の映画を観て来ました。
小栗旬が演じていました。 高校生のころ私は太宰治が好きでした。 真剣に生きようとして生きることが出来ない人の 代弁者の様に感じられたからだと思います。 今日の映画を観ての感想は 太宰はもっと繊細でもっと弱い精神状況の人の代弁者であって 今日の映画とは違うと思いました。 キリスト教を知っていてもそこに救いを求めることは なかった太宰治でもあります。 小説を書くために堕落して自分を落とし込んでいる間に 自分を取り戻す「笑い」さえ作り出すことが出来なくなり 死を選ぶことになった作家だと思います。 思春期の時の不安や人に対する恐れ しかし、自分らしく生きて行こうと思うとき 太宰の存在は大きく感じました。 この人も同じように悩んでいる同志だと思ったからです。 やはり、太宰の映画を作るなら、出生や生い立ちから始める 必要を感じたのは私だけでしょうか。 母性本能を揺さぶり、放して置けない様な、惹きつけて離さない 魅力も太宰にはありましたが、映画ではそれは表現されていなかったように 思いました。 私を含め、太宰治の熱烈なファンにとってはどんな映画も 満足はいかないかも知れませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.01 22:15:52
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