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2019.10.01
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カテゴリ:
「人間失格」の映画を観て来ました。
小栗旬が演じていました。

高校生のころ私は太宰治が好きでした。
真剣に生きようとして生きることが出来ない人の
代弁者の様に感じられたからだと思います。

今日の映画を観ての感想は
太宰はもっと繊細でもっと弱い精神状況の人の代弁者であって
今日の映画とは違うと思いました。

キリスト教を知っていてもそこに救いを求めることは
なかった太宰治でもあります。

小説を書くために堕落して自分を落とし込んでいる間に
自分を取り戻す「笑い」さえ作り出すことが出来なくなり
死を選ぶことになった作家だと思います。

思春期の時の不安や人に対する恐れ
しかし、自分らしく生きて行こうと思うとき
太宰の存在は大きく感じました。

この人も同じように悩んでいる同志だと思ったからです。

やはり、太宰の映画を作るなら、出生や生い立ちから始める
必要を感じたのは私だけでしょうか。
母性本能を揺さぶり、放して置けない様な、惹きつけて離さない
魅力も太宰にはありましたが、映画ではそれは表現されていなかったように
思いました。

私を含め、太宰治の熱烈なファンにとってはどんな映画も
満足はいかないかも知れませんね。





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最終更新日  2019.10.01 22:15:52
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