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国会中継の質疑で石原慎太郎氏は、「国は地方に外部監査を入れろと言っているが、国にはなぜ外部監査が入らないのか」と質問をしていました。
そして、去年言っていた「政府は単式簿記で、いまだに複式簿記を使っていない」ことの追求でした。 いままで政府は大福帳でやってたってことですね。 やっと単式簿記と複式簿記の併用してるらしいんですが、健全なバランスシートがないらしいんです。 石原氏の場合、持論を長々と述べてるという感じでしたがね。 実は私、何の取り柄もないのですが、簿記2級の資格を持っています。もうサビついて使えないくらい忘れていますが、貸借対照表とか財務諸表とか習いました。 そもそも簿記って何かというと、「帳簿記入」の真ん中の二文字を取って略したものと言われています。 簿記には単式簿記と複式簿記があって、単式簿記は、家計簿とかサークルの会計とかおこづかい帳レベルで、複式簿記は、取引を原因と結果という二つの側面から同時に帳簿に記帳していく技術です。 日本では福沢諭吉が簿記に関する文献「帳合の法」を出版したことで、簿記が広まったらしいです。 やっぱり福沢さんは一万円札にふさわしい仕事をしていたんですね。 国会中継を見ていたら、明治19年までは福沢諭吉の複式簿記を使っていたのに、明治20年になって岩倉具視がドイツに視察に行って、ビスマルクから「民には知らしめるべからず」と教わったものだから単式簿記になったと言ってました。 なるほど「民には知らしめるべからず」ですか。確かに民をあざむいてる財務省のやってることですね。 例えば複式簿記では、5万円の品物を現金で売った場合、こういう仕訳をします。 現金 50,000 売上 50,000 売上が原因で、結果的に現金が増えたという意味です。 家賃10万円を支払った場合 家賃 100,000 現金 100,000 家賃が発生し、現金が減ったという事実が把握できますね。 左右に書くこれを「仕訳」と言います。そして帳簿に記入していきます。 簿記には商業簿記と工業簿記というのがあります。 工業簿記は、製造業で原材料を仕入れて、それを加工して販売することが行われるので、加工にかかる経費など、物を作ったときの費用を勘定科目で表したりします。 一定のルールに従って記録したデータによって、企業は貸借対照表とか損益計算書とか財務諸表にまとめられます。 つまり、会社の収益や損益、資産や負債がわかるわけです。 左右(借方と貸方)が常に釣り合っているため、どこかで数字をごまかしたり、記入を間違えたりすれば後で判明するという利点があります。 では国は・・・・・というと、麻生財務大臣は「政府は現金主義だから」と答弁していました。 やっぱり公表できない特別会計などがいっぱいあるから、隠しておかねばならなかったのでしょうね。 本で読んだのですが、財務省のヘソクリに「国債整理基金特別会計」というものがあるらしいです。 大変複雑な仕組みになっていて、国民はおろか政治家や官庁の役人ですら、理解に苦労する代物なんだとか。 明治以来延々と続いている制度で、どうやら日本だけの制度らしいですが。 なんと、毎年毎年、苦しい一般会計から「将来の借金返済のためのお金」と称して、この特別会計に10兆円ものお金が繰入られているのだとか。 大震災が起こっても、原発事故が起こっても、こんな危機的な状況になっても、財務省は「将来の借金返済の資源だから使えない」と言って、こういうお金を使わせてくれず、消費税を増やして国民からもっと絞り取ろうとしてるんです。 いったいいくら積み上がっているのか、会計報告がないからわからない。 まさに「民には知らしめるべからず」。 小沢一郎が考え出した政党交付金などは、国費纂脱の手口ですよね。 使途不明金は何百億になるのやら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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