映画 『サクラサク』 を見る
見るか見るまいか迷っていたが、昨日は千円だったので映画館まで足を運んだ。『サクラサク』は、さだまさしの本『解夏』の巻末に所収されている作品で、10年以上前に読んだので、まったく覚えていなかった。覚えていなかったのが幸いして、純粋に見ることができたと思う。あらすじは・・・・・ 大手企業に勤める大崎俊介は、家庭では多くの問題を抱えるサラリーマン。 妻との関係は冷え切り、2人の子供たちともうまくいっていない。 そんなとき、父の俊太郎が認知症を患ってしまう。 それを機に、俊介は家庭を見直すことになり、家族で父の思い出の場所を訪ねることになる。実力派の緒形直人、藤竜也、南果歩の演技は申し分なし。子供役の二人はまだ未熟さがあった。私くらいの年齢は、80歳以上の親を持つ世代なので、親の介護の問題はとても身近であるため、色々考えさせられる映画だった。客席からはすすり泣きも聞こえたし、身につまされる問題の作品である。帰宅後に原作を読み直してみると、やはり小説の方が表現力では勝っていると思った。全体的にはいい映画だったと思うが、小説の方もお勧めしたい。そうそう、先日行ったサントリーホールでのさだまさしコンサートに、渡辺謙さんと南果歩さん夫婦がいらしてた。私の隣に座っていた方が、始まる前に「トイレから出て来たら渡辺謙さんに会っちゃった。でも全然オーラがなかった」と教えてくれた。(笑)コンサート途中で、さださんから「ご夫婦がいらしてます」という紹介だけあった。終わった時に、二人が出て行く後ろ姿をちょっとだけ見た。