今年も読書
今年初めての本の買い物は、西尾幹二の『GHQ焚書図書開封』で1,785円。アメリカ占領軍によって、7000冊以上の歴史書が没収(焚書)されたそうですが、GHQが日本の歴史を消そうとした非文明的な行為が、どのように行われたのかを知りたくて手にしました。これは6巻まで出版されているので、これ以降は買うか図書館から借りることになるかわからないけど、アメリカがどれほど悪い事をしていたのか興味があります。昨日図書館から借りてきたのは、猪瀬直樹の『黒船の世紀 ガイアツと日米未来戦記』で、ペリーの黒船来航から、第二次世界大戦終了まで約100年間を描いている。日本人が外圧の中でなにを考え、欧米人が日本という異文化をどうとらえてきたのか。こうして歴史家たちが沢山の史料と格闘して残してくれる事実は貴重である。この本は20年も前に出版されたもので、各新聞週刊誌に多くの書評が掲載され話題になったようだ。戦後70年もたってしまったが、解明されていないことが山ほどあるのだろう。今読んでいるのは、松岡正剛の『世界と日本のまちがい』で、これは3年前に買ったものの再読です。近代から現在に至るまでの自由と国家と資本主義というシステムを、世界と日本の流れの中で解説したもの。それから、大岡玲の『本に訊け!』大岡玲さんは大岡信さんの息子さんで大学教授。各本についてなかなか鋭い突っ込みをしている。そういう考え方、感じ方があるのかと教わることばかりです。今年も読むジャンルがどんどん変化して行くような気がする。小説よりも史実が面白いと感じるこの頃。あと何年生きられるのか、あと何冊読めるのかと考えてしまう。何の技もない趣味もない私が唯一面白いと思えるものは、やはり本の世界です。