カテゴリ:♪本の覚え書き♪
話題になりましたね。 前評を聞かずに無のまま本を読むことが難しいほど情報過多な今だから、普通に読んで欲しかったから、内容を発表せずに発売したら、これだけ有名な作家のこれだけの本だっただけに火がついてしまったということでしょうか。 ですから、未読の方はこれから先はネタバレになるので要注意ください。 心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。 「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。 「BOOK」データベースより 読んでいると『アンダーグラウンド』『世界の終わりとハードボイルド』など過去の作品の香りがしてきます。ある意味集大成とも呼べますが、そういう時期を過ごしてきた今の村上さんだからこその小説なのでしょうね。 わずか数日で読めるほど物語に惹き込まれます。 いつになく現実的に進行しながらも不思議な世界を感じます。 過酷な事件とアンニュイな展開、そしてあとをひくような終わりは、辛い事件とこの物語に心を残したまま読み終えることのないような配慮とも感じました。 これからを考えるのは私たちということでしょうか。 しかし、読んでいたら青豆さんは西川史子さんの容姿で頭の中に浮かんでしまい振り払えなかったなぁ~(笑)。 やっぱり村上さんの作品は読まずにはいられない私なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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