おばあちゃんさようなら
ずっと病気だったおばあちゃんが天国に行ってしまいました。私、泣かないって決めてばあちゃんを見送ってきた。言いたくても言ってしまったら終わりのような気がしてずっと言えなかったありがとうも意識があるうちに伝えることができた。たぶんあのタイミングじゃなきゃ言い逃していたと思う。伝えることができてよかった。私達に毎日ご飯を作ってくれてありがとう。私達を毎日起こしてくれてありがとう。私達の洗濯物を毎日洗ってくれてありがとう。私達が病気で苦しい時、看病してくれてありがとう。すべての意味をこめて私達を大きく育ててくれてありがとう。って。感謝してるのって。次は私達がなんでもするから、何でも言って!大丈夫だからねって。耳がまったく聞こえないから私の書いた文字を目で追ってうんうんとうなずいて。もう泣きそうだったから、じゃ帰るね!って部屋を出たけどばあちゃん何か言いたそうに私を見て手を振ってた。何か言いたそうだと思ったけど何も聞かずに部屋を出たこと、今は後悔している。でも今は天国で痛みから解放されて楽にしてるかな…本当はもっと色々教えて欲しかったよ。魚のさばき方も、おいしい卵焼きの焼き方も…混ぜご飯の作り方も。畑の耕し方も、野菜の育て方も…もっともっといっぱい全~部。私、泣きたくないけど、やっぱり寂しくなってきた。でも頑張るし、じいちゃんが1人で寂しくないように毎日じいちゃんに会いに行くし。ばあちゃんが心配にならないようにじいちゃんに毎日ご飯作るしね!弱音言わない!!!私、ばあちゃんに何でもするから大丈夫だよって約束したし。