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有島武郎という作家をご存知でしょうか?
有島武郎(1878~1923)は 近代文学・白樺派を代表する作家です。 明治29年農業へのあこがれにより、 東京から札幌農学校予科に編入学し、 母方の伯父である新渡戸稲造宅へ寄宿。 札幌生活を送るうちに、有島武郎は札幌を 「真生命の故郷」という程、 札幌を愛するようになります。 その後、東北帝国大学農科大学(旧札幌農学校)の 予科教授に招かれ、大正3年に妻の病気で 帰京するまで札幌に在住し、教鞭を執りつつ、 執筆活動を行っていたのでした。 代表作は「生まれ出づる悩み」「カインの末裔」 「小さき者へ」「一房の葡萄」など。 札幌市中央区にある大通公園の西9丁目に、 「小さき者へ」の一文を抜粋した文学碑があります。 碑 文 小さき者よ 不幸な そして同時に幸福なお前たちの父と母との 祝福を胸にしめて人の世の旅に登れ 前途は遠い そして暗い しかしおそれてはならぬ おそれない者の前に道は開ける 行け 勇んで 小さき者よ -「小さき者へ」より- 昭和37年(1962年)9月22日 建立 碑文 武者小路実篤 書 題字 半澤 洵 彫刻 藤川 基 台座 山本 一也 ニセコ町には「有島記念館」があり、 彼の生い立ちや縁の品々が展示してありますよ。 実際僕もここを訪れるまで、有島武郎の事を よく知らなかったので、農業の理想郷を求め挫折 した人生を送り、こんなに北海道と密接な関わりの あった作家とは知りませんでした。 読書の秋ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.05 21:39:54
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