ロンドン　ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

Life is stepping down a step or sitting in a chair - and it isn't there.
Ogden Nash

「人生は、ひとつずつ階段を下りていったり、椅子に座ったりというようなことなんだけど、
　それがそこには（階段や椅子が）なかったりするんだよね」


やっと椅子に座れると思って座ろうとしたら、そこには椅子がなかった、
つまり人生いつかゆっくりできるかな、落ち着けるかなと思ったら
実はそうじゃない.....　って意味だけど、それって...


それって....


私の人生ですか？


笑っているニコニコマークを挿入しようと思ったけど
どう考えても、笑っている場合じゃないのだ。


っていう、自分の状況を笑い泣きしたくなります。


今週は疲れました。
なんだか、ぐったりです。
今日なぞは、朝から軽く頭痛がして今もそのまま。

また、帰りには起業人とパブに寄って（もう8時くらいだった）
夕食とワインをとり、
ワインを飲んでいたら、また更に頭が痛くなってきた。


最近、十分睡眠も取れていないのです。

夜、猛烈に睡魔がやってきて倒れるのですが、
1時間くらいして目が覚め、また遅く（2時とか3時とか）まで起きています。

そして、朝早く（4時とか5時とか）また起きるのです。


週末の休みが2日間では足りなくなってきてしまいました（笑）

最近、天気が良いので、週末はぜひ一泊でもするようなお出かけをしたい。
お気に入りのドーセットやコーンウォールに行きたい。

だけど...土曜日の朝早くでかける力が今のところ..ない。
ゴーカート男も毎日遅くまで仕事でお互い疲れちゃっている。
彼は夜11時12時という日もあるので、職場の近くのホテルに宿泊し、
ロンドンに戻ってこない日の方が多い。

疲れているのに、週末が掃除だけで終わったりして何もできなかったりすると、
「ああ、何もしなかった」とがっかりする。
それがまた疲れる原因となるのだ、困ったもんでしょ？


昨日、ショックなことがあった。
これはポジティブなショックともいえる。


それは。

起業人に。


「英語をなんとかしろ」


と言われたの。


「お金を出すから、英語の発音を毎日1時間練習しろ」


と、いわれてしまった。


いやね、わかってますよ。
私は、はっきりいって、あまり注意を払って発音していません。

この前も、Press the button（ボタンを押せ）が、Press the bottom（底或いはお尻を押せ）
に聞こえたっていわれちゃったし、

何をいっているのか、会話の前後から意味はわかるけれど、
人が安心して聞けるよう、そこんとこきちんと話せるようになってもらいたい
ビジネスでの「勘違い」は大きなロスにつながる。
誤解が生じるようなコミュニケーションは避けたい。

っていうのか、彼の趣旨だ。

わかってる。
前の会社からの経験からもわかっている。

競争が出てくると、どんな欠点でも人は利用して、
人を蹴落とそうとしてくる。

起業人はそういう厳しい世界を知っている。
今は、私と起業人の二人（と時々連絡をとる取締役達）だけど、
もうしばらくして人が入ってくる。人々が競争を始める。
彼は、その中で私が負けるようなことはあったり、
一歩でも遅れをとったりすることがあってはいけないと、
陰ながら心配してくれている。


彼は、私が今彼をサポートしていることを心から感謝しているといってくれた。
だから、僕も君をサポートするよ、と。
それは、これからずっと変わらないだろうといってくれた。

しかし、会社が一応の形を保ち始めたとき、
彼は代表取締役になる。（今もそうだけど）
その時、私を他の社員を置いて特別にサポートするわけにはいかない。


彼は彼なりに、私にチャンスを与えてくれているわけだ。
今のうちに出来ることはやっておけ、という。
それは十分過ぎるチャンスだと思う。
その気持ち、ありがたいと思う。

その限られた猶予時間のうちに、
私はどうしてもある程度の力をつけないといけない。

そのプレッシャー、はっきりいって重い。
すごく重い。
それに自分ではわかっている。
発音だけじゃない、もっと内容的なものをインプットしないといけない。

これからは、忙しくて新聞を読む暇のない彼のために、
Financial Timesから我が社にインパクトのあること、関連業界の記事を選んで読みあげる、
記事のサマリーを伝えるっていうのも仕事のひとつになる。
今日はその練習もしたんだけど...

あるよあるよ、わかんない単語！（笑）
で、私にとって今の会社は新しい業界だから、どれが業界関連記事なのか、
ヘッドラインだけじゃわからないのもある。
結構読み進まないとわからない！（泣）


語学にしては、6年も英国にいたんだよ？
その中で多少上達したとはいえ、
1－2ヶ月後にいけるレベルってどこだろう？

発音について。
何よりも現在の会社の名前が10回のうち、半分しか正しく聞こえてこない...らしい。
まずいよなあ。どう考えても。

会社はB、R、Nを含む。それがときどきV、L、Mの音に聞こえるそうなのだ。
はっきりいって、私には、その間違いがどれほど滑稽なのかわからない。
少しぐらい違ってもいいじゃん？
って思う私が甘い。

「今までも、2人の英語の先生についていたんだけど、なにもいわれなかったのに」
　（ま、レッスン、世間話ばかりしていてサボっていたが）

というと。

「大金払っている生徒に、文句はそうそういえないだろう」

と、笑われた。


「BottomとButton、発音は似ているけど、全く違う言葉だろ？　間違った発音はダメだ」


日常会話をしていても、例えば、「Harbour」このBをVと発音していたりする。
彼に逐一直される。
とにかく、私は意識して発音していないのだ。
日本語でいえば、漢字の正しい変換をしていないのと同じことだよね。


というわけで、発音の練習をしなければいけなくなった。
正しい単語の発音だ。


「あ、そうそう、それからアメリカ英語は絶対ダメだからね」

と、アメリカ英語ベースでのトレーニングは絶対禁止だ。
確かに、このことは、以前弁護士でもあった英語の先生にも言われている。
ビジネスでアメリカ英語は使ってはいけない、と。


「でも、アメリカ人は英国にきても発音を直さないじゃないですか」


「そんなにアメリカ英語がダメなの？　でも、英国でアメリカ人はアクセントを直さないでしょ」
っていうことを私は聞きたかった。

すると...


「君はアメリカ人じゃないだろ？　そして何よりここは英国だろ？」


彼がいうのは、アクセントがまずいといっているのではない。
日本人たるアクセントは許すし、それを変えようなんていう人はいない。
馬鹿にする人もいない。
英国には様々な領域からの移民がいるのだ。
正しい単語の発音をしていれば、アクセントはどうでもいい。

但し、日本人の私が英国にきて、他の国であるアメリカ英語を学んだり話したりするのは
それは非常に違和感を感じるらしい。

たとえば、私が日系アメリカ人なら別のことなのだ。

もちろん、私にとってイギリス英語の方が耳に聞こえやすいので、
アメリカ英語を学ぶ気はないのだけど、

今まで過去6年、誰も直そうとか、指摘してこなかった私の英語。
彼は、その都度、「ここが違う」といって直させる。


もうさ、マイ・フェア・レディの世界だよ。

でも、わたし、いいお年だから、
映画のように花開くかわからない。

ツカイモノになるところまでいくか分からない。


ただ、自分で何度も言い聞かせるし、言い聞かせるしかないんだけど。

ただ、ただ、出来るところまでやるしかないだろう



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