ロンドン　ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

今日、朝出かける前に近所に住むリース（本名エリザベス）の家に寄る。

下記のメモを玄関のポストに投げ込むためだ。

「午前中、グリーンパークまで新しいパスポートをとりにいってきます。
　午後早い時間に帰ってくる予定だけど、お茶でもコーヒーでも
　一緒に飲むのを楽しみにしてるね」


というのも、2週間前、リースが家のドアを叩くので玄関に出ると、
その曜日は午後、仕事がお休みなので久しぶりにお茶でも飲みに行かない？
そう誘われたのだ。

にも関わらず、その日は二ーノ君の嘔吐下痢症の嘔吐部分が終わった頃で
まだ回復の真っ只中だったので、丁重にお断りして2週間後に時間を合わせよう

そういう話。


だから、その2週間後の今日、私達が留守中に来てもらったら悪いと思い
彼女の家にメモを残したのだ。


そして、午後。
彼女がやってきた。

くじらちゃんのお風呂セットを二ーノ君のおみやげに。
（今晩、早速お風呂に浮かべてみました。
　くじら、本物がどんなものか知るのはいつのことになるかしら？）

それから彼女の車に乗って
近くのMudchute　Parkのキッチンにお茶をしに。
ここは、傍らに子供を放し飼い（笑）にしておける遊びの空間があるので
その横のテーブルに座りました。

二ーノ君は早速置いてあるおもちゃや、もう一人のおちびちゃんと一緒に遊び始めたので
大人は様子を見つつも、お話に花を咲かせる。

彼女はディカフェのカフェオレを、
カフェインなしで生きていけない私は普通のカフェオレ。
そして彼女お勧めのチーズケーキのスライスをいただきました。
大きくて食べがいがあった。。。（笑）


彼女は敬虔なクリスチャンなので、神に関する話と、
それから、日々のどーでもいいような、でも実はどーでもよくない大切な話（笑）

とてもプライベートな話もしたのだが、
それは今回はここに書くのはやめにしておいて
（長くなるし、アタマを整理しなくちゃいけないし、笑）

ひとつ、笑ってしまった話を。


来週末、彼女と彼女の夫ダニーは南の海岸沿いにある町にいく。
ダニーの友人の結婚式に参加しにいくのだ。

その友人、南アフリカ、そしてここロンドンと長い友人で男性なのだが、
家はなんでも御貴族サマなんだそうだ（笑）


だから、その町で「とてもファンシーで豪華な披露宴をするの」とリース。

「このボロ車じゃ、恥ずかしくて行けないわ」なんていう。

ボロ車って、普通のVauxhallのファミリーカーなのだ。
別に、窓のどこかが割れてるとか、ボロでもなんでもなく、
ちゃんと動くし、用は果たしていていいんじゃないの？


すると、リース。


「だからね、まずその町にはこの車に行くじゃない？
　で、滞在ホテルからタクシーでいくことに決めたの。
　ぜーったい、いやよ、この車で会場にいくなんて！！」


その車に乗りながら「そ、そこまで思わなくても。。」
第一、どの車に乗っているかで金持ちかどうか、
或いは、人間性が分かれるわけでもない、でしょ？


と思う私だが


なんとなく、豪勢な結婚式に今から緊張しているリースがかわいく思えた。
その夫ダニーも、同じように考えているなんて、
なんとも面子とか、体面とか
日本人ほどあまり考えないのではないかと思ったのでありますが、

気にすることもあるのだな。


その御貴族サマ、海辺にコテージをいくつも所有していて、
ダニー＆リースにいつでも使ってくれといっているそうだが、

「今度、二ーノ君も連れてみんなでいきましょうね！」といってくれたので
ありがたいなと、思ってお礼を言った。


私が乗る車に気をつける日は、たぶんやってこないだろうけれど
どんなコテージなのか、ちょっぴり楽しみだ。


さて、話題変わってちょっと重い話。


彼女は、「私の一番のお気に入り」と、いつもとても二ーノ君をかわいがってくれる。
実は、彼女も子供が欲しくて今もトライしているところだ。
44歳なのだけど、不妊治療も続けていてまだまだあきらめないで頑張ろうと思う
そう、打ち明けてくれた。


どういう結果に将来なるのか、わからないけれど
なにができるかわからないけれど
彼女に、望むことがやってくるといいけれど。


これからも最低でも月一回はお茶をすることを約束して
それぞれの家に入っていきました。