9/5、巨人中日戦。
巨人宇佐見の起死回生の同点3ランと寺内のサヨナラ3ランには、日本プロ野球のテレビ中継では久々に興奮した。ただ、これが東京ドームだったら、そこまでではなかったと思う。プロ野球興業が少ない上に26年ぶりという松本球場での巨人戦という状況の中で、地方球場の独特の雰囲気がさらに後押ししたと思う。
その26年前の巨人・ヤクルト戦は、3塁側で観戦していた。3塁側とは言っても、土地柄的に、外野の一角で雨も降っていないのに何故か傘をさしているヤクルト応援団以外はほとんど巨人ファンと言ってもいい。この時は大人だった上に、巨人が大敗したのでもう一つ盛り上がりに欠けた気がする。長嶋一茂の存在感と古田の詰まったようなレフトへのライナー性の当たりが落ちずにホームランになったのが印象的だった。
初めてプロ野球を生観戦したのも松本球場で、小学生時代に見たヤクルト×大洋戦。その光景は今も鮮明に頭に残っている。中塚・長崎などテレビで見て憧れていた選手の華麗なプレイ、助っ人のロジャーとマニエルのライト場外へのホームラン、球場の雰囲気に大興奮した。
昨日も、試合が終わってもいつまでも帰ろうとしなかった少年達がたくさんいたが、初めてのプロ野球生観戦だった子が大半のはずだ。一生あの光景を忘れないに違いない。お立ち台に立った宇佐見と寺内もそういう地方ファンの気持ちが分かっているような受け答えで、気持ちが良かった。