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よく行くラーメン屋は、注文は食券方式で、カウンター席といくつかのテーブル席があり、店員が数人いてかなりの繁盛店だ。考えてみるとラーメン屋には定石が多く、どこのラーメン屋でも通用する定石がある。 ラーメン+半チャーハンとかラーメン+餃子+ごはんなどの注文内容の王道定石から、食べる順番や作法に関する定石もある。たぶん棋風により大きく分かれるのは、麺先定石かスープ先定石であろう。世の中広いからチャーシュー先定石を愛用する人もいるかも知れないが、これは初手5の5みたいな位置づけだろうか。私は常に麺先定石である。スープ先定石は通が使う印象があるが、これはどうも居酒屋に行って1本2000円程度のボトルワインを注文した時、テイスティングを要求するようなヤボな感じがしてしまう。
カウンター返し定石というのもある。食べ終わった後に「ご馳走さま。」と言いながら、器をカウンターの上に返す定石である。この店でもそうする人が多く私もそうしていた。この定石が使われると、決まって店員が声を揃えて「助かりま~す!」と口々に叫ぶ、助かります定石で返されていた。 ただ、ある時からこの定石の適応に疑問を感じるようになった。カウンターの向こう側には調理台があり何人かが並んで調理をし、カウンター席の客には出来たラーメンはカウンターに置かれて出される。ただ、食べ終わった器を調理場の上を通して運ぶのは気を使うし、調理の邪魔になるのでは?と感じたのだ。実際ホール係の女性がカウンターに残された器を運ぶ時は、カウンターに乗せずに脇の通路から中に運んでいた。 局面によって定石の適応を考えるという碁打ちの習慣のおかげで、店での評価(段位)が上がったに違いない。(→気の利かない人と思われている可能性もあり。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 3, 2018 04:32:43 PM
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