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カテゴリ:イタリア生活
もうこんな記事は書くまい・・・いや、書かせんといてよイタリアさん・・・
という切実な私の願いは通じることもなく、今日も裏切られた(泣) かなり長いですが、ライブ感覚で私の怒りを実感して下さい・・・ 今日は午前中に市役所へ2つの用事をしに行く。 1.以前に依頼した滞在カード申請用の結婚証明書に書かれた 財産分与の種類が間違っていたので訂正または再発行依頼 2.5月に通訳をするヴェッキオ宮殿で挙式の日取りと必要書類の確認 今までは警察と違って市役所ってキッチリしてて親切な人に当たっていたし ちゃっちゃと済むかと思ったら大間違いだった。やはりあなどれん・・・ まずは1.の用事で引き取った窓口で用件を言うと、 しょっぱなから、それが間違ってるちゅうのに全然通じてない。 オバハン:イタリアの法律に従い、財産分与はBを選択したって 書いてあるでしょ、その通りでしょ? 私:あの~、私達はAを選んだんですよ。 単なるスタンプの押し間違いじゃないかなぁと思って。 オバハン:選んだって事自体Bじゃない!何も選ばなかったらイタリアの法律では 自動的にAになるのよ!アナタ、分かってないだけでしょ” ↑明らかにガイジンだから勘違いしてると思い込んでいる口調 もうこの段階で、プチギレの私・・・失礼極まりないと思いませんかっ!? 私:“私”じゃなくって、この間違いはダンナが気付いたんですよ! 式の申し込みの時に、あたなたちの同僚がどちらにするかって聞くから “私達”はAを選んだんです! オバハン:だから、Aの場合は選ばないのよ!イタリアの法律ではね・・・ ↑そんな事、どーでもええっちゅうねん! 私:ともかく、2年前はそうでした!それより、現在どのように登録してるか 確認できないんですかっ!?これ、パソコンで打ち出した書類じゃなくって 手書きですよね!?凡ミスかもしれないって言ってんですよっ!!! 私はデキた人間なので、基本的には人の話を聞くし ポルタ ア ポルタみたいに人の話をへし折ることはしない、したくない。 でも、こんな失礼極まりないオバハンの話をいちいち聞いてたらやってられん。 そこでオバハン、フウゥゥ~と大げさな溜息をついて内線電話をかける。 どうやら、この書類を作成する事務所と話しているようだが・・・ オバハン:ここにシニョリーナ・ジャポネジーナがいるんだけどさ・・・ ↑~イーナというのは身内や親しい友人に対してなら愛情表現だが 第3者に使うのは、あくまでもバカにしている証拠 と、ともかくこのオバハンとは別れ、別事務所へ行けと言われる。 が、この別事務所には、もっと厚顔無恥なバ○アが私を待っていた・・・ バ○ア:あ~、アナタ!?ほら、ここに書いてあるでしょ○△×~ (と、またしても私1人分かってないかのような口調で さっきのオバハンと一字一句同じことを繰り返す) 私:ですから、それが間違いで、“私達”はAなんですよ、確認して下さい。 バ○ア:逆のパターンならまだしも、別にBでもいいじゃない? ↑なんでオマエが決めんねん!!!!!!! 私:あの!これは警察に必要な大事な書類なんですよ、 間違ってないかどうか確認して下さい! バ○ア:はいはい、確認ね、カ・ク・二・ン! ↑かなり渋々。余計な仕事させやがってという態度ミエミエ とまたしても内線電話。今度は登録書類のある事務所? マルタという、その書類を作った別の女性を呼んで、その場で確認させている。 ・・・はぁ・・・何で最初っからこれができんかな。 すると、晴れ晴れとした様子で電話を切るも、超ふてくされた顔で バ○ア:・・・BよB!だから間違いないって言ったでしょ? アナタ分かってなかったのよ 悪いが、2年前までダンナでさえこの財産分与の選択って知らなかった。 どういうものか係員に聞いて2人で話あって決めたから、しっかり覚えている。 私:じゃあ、2年前から最初から間違えてるんですね。主人と話しますが では、万が一それを修正したい場合はどうすればいいんですか? バ○ア:まぁ・・・なんでそんなにこだわるの?別にBでいいじゃない!? ちょっと~(と他の人を呼ぶ) 別に私は財産にこだわってる訳じゃない(そんな財産もないし)。 “間違っているものは訂正する”ていう感覚はオマエらにはないんか!!!! オバサン:そうしたら、ノタイオで書類作ってもらうしかないわね ハッ!?ノタイオ!?1枚の紙切れで1000ユーロ(14万円)もとられる、 あのノタイオ!?あんたらの間違いになんでそんな事まで・・・・ ここで、ほぼ絶望状態。あっほくさー da morire やん!!!!!!!!!! ・・・ノ、ノ、ノタイオですか、ハッハッハ~と笑い飛ばす私・・・もう笑うしかない・・・ あまりにこのジャポネジーナがミジメに思ったのか、この落ち着いたオバサンが 一緒に書類を確認に行こうというので、2階の事務所に一緒に行く。 道すがら・・・ オバサン:正直な話、そこまでして変えなくてもBはそんなに問題起こらないわよ、 家とか車とか、大きい買物をする時くらいなもんで・・・ 私:A punto!まさに今、家買ってるんですよ! オバサン:じゃあ○○ってしたらいいじゃない?全然問題ないでしょ。 あの~○○ってすると、税金が高くなるって知らんのか!?と言いかけたところで 事務所到着。棚からしっかり装丁されたアルバムのようなものを取り出す。 あ、これは2年前の式の時に、市役員・新郎新婦・立会人がサインをしたもの。 私達の婚姻時のページを開けたオバサン、凍りつく・・・ “・・・Aだわ・・・” だから言うたやんけ~オバハン・バ○ア、マルタって奴、まとめて出て来い~!! そこでオバサン、私を廊下のベンチに待たせ、職員のいる別部屋へ駆け込む。 すると、間違いまくった当事者・マルタが顔をひきつらせて出てきた。 “ア、アナタ!?こっちきて、こっちきて”とどうやらすぐに書類を作り直している。 で、ハンコはバ○アのいる元の事務所まで戻るので一緒に来いと言う。 道すがら・・・ マルタ:ほら、アナタも分かるでしょ?この書類を作った時の朝ってやる事が いっぱいで、電話はなるわ、人は押し寄せるわ・・・今日も凄かったのよ! だから頭が真っ白でね、確認の電話が入った時もまた間違えちゃった。 ごめんなさいね、そのせいでアナタに何回も足を運ばせてしまって・・・ 私:分からないことでもないわ、Figurati・・・ 前半の訳分からん言い訳はともかく、謝っただけでも許してやろう。 (なんて心の広い私!!!!!!!!!!!!!!!!!!!) そうなのよ、私も間違ったことを攻めに来た訳ではない。人だから間違える。 ただ、間違いはすぐに訂正して欲しい。なおかつ、訂正をお願いしてる当人が 勘違いしてたような、根拠のない自信たっぷりの態度がムカつくのだよ! マルタ:そうよね、よくある事よね! ・・・やっぱコイツも分かってない。その言葉は間違えられた人が言う台詞であって、 間違えた当人が開き直って言うモンではなーい!!!!!!!!!!!!!! で、下のバ○アがいる部屋に入った瞬間、自分達の過ちに気付いたこのバ○ア、 バ○ア:ほ~ら、やっぱり!Aveva ragione Lei(彼女が正しかったんじゃない)! ↑やっぱりって、アンタが一番、私が無知な扱いしたくせに・・・ 私:La volevo dall'inizio(最初からそうして欲しかった)・・・ とささやかに言うのが精一杯。バ○アは、自分達のミスと態度があまりにも 恥ずかしくて隠す為に、というのが丸見えのハイテンションでこう続ける・・・ バ○ア:イタリア人って自分達がいつも正しいって最初っから信じ込んでるじゃない? アナタもそういうの、もう分かってるわよねぇ~? でもさ、こんな事よくあるし、笑いとばすとこよね~オーッホッホホ! 日本人って、とっても真面目で礼儀正しいんです。たとえ相手が間違ってようとも、 自分が正しいって分かっていても、それを表に出さずに冷静に話ができるんです。 ・・・・・アンタたちと違ってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! とよっぽど言ってやりたかったが、あまりの茶番劇に放心状態になっていたし 何を言ってもどうせ何も変わらないので、Arrivederci と言いその場を去った。 この時点で、最初のカウンターに行ってから1時間半経過していた。 ここまでお付き合い頂いた方、お疲れ様でした。 こういう話を日本の友人に話すと、“それ、ちょっと大きしてるやろ~”と 言われてしまうけど、逆ですがな!実際はもっともっとヒドイ・・・ その後、婚姻事務所に戻り、日本人の方の式の日取り・書類の確認に行くと、 カウンターにいたオッサンは無知。なら、カウンターに置くな! で、まず予定を書き入れるノート(今時パソコン管理していないのもスゴイ)が 行方不明。書類のあった部屋のある机に放ったかされていた・・・ で、外国人の式の担当は、一番冷静だったオバサンだった。 私の顔を見ると仰天して、“まだ解決してないの!?” 日本からはメールで予約を入れたが、その後何の返事もないので・・・ “ホラ、ちゃんと予約入ってるわよ!何が問題なの!?” 普通、そんなものにはちゃんと返事を入れるもんじゃないんか・・・ 彼らにはそういう意識がない。それはいつも思うが、今日も改めて確信。 日本の常識はイタリアの非常識、イタリアの常識は日本の非常識 もちろん全部がそうやないけどね・・・ 帰ってからは、どっと疲れて血糖値が低下した気がし、 砂糖いっぱいのフレンチトーストを3枚バクバク一気に食べてやった。 思わずカモミールでも飲もうかというほど気もたっていたが・・・(泣) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.03 02:36:52
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