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テーマ:イタリアのイベント(17)
カテゴリ:イタリア生活
土曜の晩 にフィレンツェから帰ってきました。
フィレンツェでの一仕事 と共に、 3ヶ月に1回の連載の翻訳も仕上げて 一昨日編集部に納品し、すっきり♪ 本当は11月は仕事があと4つ? 嬉しいけど体がもつかなぁと思っていたところ 次々にキャンセル&延期となり 嬉しいのか悲しいのかよく分りませんが 今日からたまっていたネタを更新していきます。 ::::: さて木曜日。 翌々日に控えた 挙式 の為に県庁・市役所巡り、 そして新郎新婦さんと共に花屋さん にて ブーケ&ブートニアの最終確認。 12時に終了したので、ダンナに電話 して ダンナ同僚と共に一緒にランチ それからヴェッキオ宮殿に戻りました。 目的は、偶然見つけた展覧会。 Firenze 1000 il modello della citta` この場所はよく無料の展覧会をやっているけど、入ったのは初めて。 天井が高く、薄暗い中に浮き上がる展示が心地よい 入って真正面に、 木で再現されたフィレンツェの町 。 ・・・しかし、 会期もうすぐ終了なのに、何でまだ“作成中”なん 近くで見てみると おお~なかなかよくできてます 残念ながらわがダンナ実家あたりまではなかったけど、さすがに。 入り口からこの模型向かって左側は、この模型の製作の手順(写真、CGから木の行程まで) と職人さんたちの作業中の写真。 向かって右側が、私にはなかなか興味深かったのですが Studio sul colore fiorentino フィレンツェの色についての研究 Lo studio delle cromie dell'edilizia storica 歴史的建造物の色彩学 フィレンツェの町って統一感があるようにも見えるし、カラフルな彩りのある町へ行くと 逆につまらなくも見える町でもあるんだけど、単に規制にしかせているというよりも、 やはり こだわりの色彩センス があるのですねぇ・・・ 特に多く使用されているのは、黄色をベースにした微妙な色合いのもの。 実際に現存する歴史的建造物のイラストを見て、なるほど! 場所はヴェッキオ宮殿正面向かって左側、噴水の裏側にある入り口で 会期は11月23日まで、9時から19時半まで、月曜休館です。 さて、見学を終えて、シニョリーア広場に戻ってみる。展覧会に入る前に見た集会。 ロッジャの下に座って、その集会を休憩がてらぼんやり見て聞いてました。 しかし、横断幕もビラもないので、この集会が何なのか、語っている女性は誰なのか不明。 少し話を聞くまでもなく、ここ数週間の論議となっている “教育制度改革(削減が正しい)” についてがメイン・・・なんだろうけど、アメリカのオバマ氏勝利を受けて、 “イタリアを僕達若者で変えよう ” という全体的な論議でした。 若者をメインに、翌日の新聞の話では4千人が集まったらしい。 写真に私が写ってないかな?と思わず探しましたが(笑)さすがに分りませんでした で、熱く語っていた女性は、 Sabrina Guzzanti (公式ブログリンクしてます)。 ダンナに聞くと、ああ、知ってるよ、結構有名な喜劇・・・いや政治的風刺で有名かな。 彼女、そして同じく彼女の兄の路線は 中道左派 なんだけど、 なんと父親は中道右派、Forza Italia、いや、今やPopolo della liberta` でしたっけ とにかく ベルルスコーニの政党の上院議員 らしい! 集会の演説は全部聞かなかったけど、新聞で読んだ限りではかなり的を得た事を言っていて、 特に “イタリア人は戦うことなく、話すことや考える労力を惜しんでただ座ってるだけ、 甘やかされて、ただ文句を言うだけの民族”・・・まさにその通り オバマ氏勝利後のベルルスコーニの“名言” (オバマ氏は若くて格好よくって日焼けもしている) 後も野党から批判はあるものの与党は彼の“ユーモア”が分らないのがおかしいという態度だし もう夢も希望もモラルも、ましてや自分達で何かを変えようなんて有り得ないイタリア・・・ 投票権がない私でも、自分の、そして子供たちの将来を考えると頭が痛くなります さて、話題を変えて。 2つ目の展覧会は こちらの方のブログ で知った展覧会で、 La filosofia e l'Arte di Shinjo Ito (訳すと伊藤真乗の哲学と芸術ですが、日本での正式展示会名は伊藤真乗の目と手展) 場所は サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の広場向こうにある Museo Nazionale Alinari della Fotografia アリナーリ国立写真博物館 です。 この博物館の存在も初めて知ったのだけど、ちょうど開館2周年記念もかねて 世界を巡業している伊藤真乗100周年記念のこの展覧会を催す事になったらしい。 この伊藤真乗という人についても、彼が起こした仏教教団「真如苑」についても知らなかったけど 外国で、自分の現在住む町で、祖国のイベントがあるのは何とも嬉しい事 そして思ったよりもたくさんの人が訪れていて、イタリア語のパンフレットはもうなかったほど。 私ははっきり言って宗教的に仏教とは関わりはないけれど、仏像や刻印を見ていると やはり懐かしい、暖かい気持ちになったし、彼の刻印で多く使用されている言葉、 “常楽我浄” ( 常用仏法要語の意味 )を1人1人が実践できれば、その幸せがまた別の人に、 その人からまた別の人に波及し、世界平和につながるのではないか、 という内容が30分ほどのビデオの中で話されていたのですが、 そんなに世界平和が簡単ではないと分っていても、何だかそう信じたい気持ちになりました。 こちらの会期は 11月30日まで、閉館日はなく、10時から19時まで です。 この会期中にフィレンツェに行かれる方、住んでる方、ぜひ足を運んでみて下さい。 ↑ 久々に有意義な文化的な時間を過ごしました ・・・ぽちっと応援よろしく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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