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にろす
コミュニケーションを育む住まいという暮らしつくりにおける自分自身の原点を探っている真最中のブログです。拙い言葉たちですが私たちの今この瞬間の偽りない想いを込めて書き連ねております。宜しくお願い致します! 左が私、右が妻。二人だけの会社です。
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本年もお世話になりました。 田村工業株式会社一同心より感謝申し上げます。 お施主様の皆さま、お客様の皆さま、協力業者のみんな、 同業の志を同じくする仲間たちそして腐れ縁の友人、 知人そして恩師たち。 全ての関わりある皆さまに心より感謝と御礼を贈らせていただきます。 今年ほど 「自分たちだけでは生きてゆけぬ」 という言葉を痛感し再確認できた年はなかったと感じています。 いや感じるというより心に染み込んだという表現が適切です。 人間としての在り方や今の業務を営む意味も再認識と 再確認できました。 そして何よりも大きかった原点回帰という私たちだけの居場所の意味。 その意味はとても大きなものでした。 知らず知らずに疎かにしていることがある。 反省と来年も存在し続ける意味にもつながりました。 仕事をふり返れば 昨年末より今年初旬は自分たちでも戸惑う くらい多くの(当社比)お客様にご来場いただきました。 そして間もなくそれは、今後の自分たちが建築業界にて 生きてゆく場所が消え去ってゆくことの同義へと変化しました。 数値比較の家つくり。 それは決して間違いではなく、家の完成度を比べるならば 当たり前のことかと思います。そもそも今までこの日本には 家つくりのものさしが全く存在しなく、何をもって良い家か? というこの業界の悪しき風習にお客様たちは迷われてきたと 感じています。 今ではやっと明確な基準ができて、それに合致させる 以上の技術が必要になっています。 もちろん弊社も、13年前に妻と2人だけの会社体制になった 時に誓った理念のなかにある、 「健康・安全・省エネを基本性能とした住まいつくり」 という起承転結で言えば、起承の部分はまさに 住宅性能の追求に他なりません。 気密測定・VOC測定を新築全棟測定しはじめて14年。 そして本当に安全な高性能とは何か?を恩師と仲間たちと 学んで体に叩き込んできました。 例えば極力気密テープを使用しない気密施工などは、まさに 日本では私は参加するグループ以外では存在しないと思います。 テープはいつかは剥がれる。見えない壁内でのことは、 理科現象以外では全て未知であると言えます。 また数値にも当然こだわってきました。温湿度データとりや 今で言うならUA値やC値なども。 また適切な時期に巡り会うことができた恩師のおかげで 長期優良住宅取得の耐震等級3の標準化も終わっております。 でもそれらはあくまで手段です。 私たちが考える目的とは、理念の起承転結で言うところの 転結部分、 「高性能住宅を通じて家族が、友人が、地域のみんなが 心を通わせる暮らしを提供する」 という、まさに田村工業の最大の肝となる魂の部分こそ この一文なのです。 起承の部分でふるい落とされてしまうことに、悲しさと もう私は時代遅れになってしまったんだなぁと 妻に話しました。 妻は何を下らない妄想にひたっているの?あんたバカじゃないの? もう一回、私たちが歩んできた道を確認してみなさいよ! と怒られて....。 そして 家は数値だけでは語れない。もちろん数値も大切。 でも数値に住む訳はではない。私たちが考える 基準を越えていて、更に家ではなく住まいを考える 工務店はいないのか? という小さいけれど大きな波がやってきました。 そこでは私の下らない講釈は必要ありませんでした。 数値という手段を越えたところに本当の暮らしがある。 これはまさに私たちが歩んできたこの13年の歩み そのものでした。 さらに驚いたのが、特別な資料などは渡していないのに 初対面もしくは二回ほどの対面で、建築が決まって しまうという、何が起こったのか分からないような 日々でした。 そこには私たちとお客様たちと共通する大きな目的が存在 していたのは間違いありません。 家族の幸せを目的として住まいはある。 という私たちが考える意義とお客様の意識は完全に合致していました。 なぜお客様たちがその大きな意義に気付かれたのかは分かりませんが、 弊社に訪れる皆さまの心にはそれが宿っていたのです。 ですからそこに細かい説明などありません。 幸せな暮らしの以心伝心。 そんなことが普通に起こる時代がやってきたんだなぁと思いました。 建築を越えたところに幸せな暮らしがある。 さらに弊社の特徴である、夫婦工務店をしっかりと 求められてのご来場が現実となっています。 HPリニューアルで、制作をしてくれた15年来の恩師が言った言葉 があります。 仲良いだけの夫婦工務店は世の中捨てるほどあります。 実はそれは夫婦工務店ではありません。 夫婦でやってる工務店です。 でも田村工業さんは違う。時には喧嘩をしながらも、常にお互いが ギリギリの緊張感のなかで、お施主様の幸せなコミュニケーションを しっかり役割分担しながら真剣に楽しみながら提供している。 そして何より青子さんが主役であって、田村社長は脇役どころか エキストラ役であることをしっかり自覚している。 まさに日本にひとつの夫婦工務店です。 ですからそれを求めて来られるお客様は、もうそこでしか 手に入らないものなんですから、他社比較にはなりませんから。 それをHPという形に私がつくりますから安心してください。 まさにその通りになりました。 そして妻が私に言った言葉の意味。 もう一回、私たちが歩んできた道を確認してみなさいよ! つまり私たち二人だけの会社になってから、出会って住まい つくりをさせていただいたお施主様たち全てが 家ではなく、幸せな暮らしつくり依頼を 弊社にしてくださった方々だったと言う原点回帰の 意味を妻は言っていたのでした。 お引渡し後の雑誌取材でお施主様から語られる言葉は 私たちとの出会いの思い出だけ。 つまり 私たちも私たちのお施主様も、何一つ変わらずに今があり、 これからも何一つ変わらずに私たちと私たちだけのお施主様たちの 幸せな関係は存在し続けるという気づきが 私の魂にぶち込まれたんです。 全く不甲斐ない男ですが、それに気づかせてくれた お施主様たちの言葉をしっかり噛みしめる年末となりました。 そして更に私の人生という意味でふり返るなら そこにあるのは 学ぶということの意味の再確認でした。 恩師から、田村さんの言葉を後輩たちに伝えてください。 から始まった勉強会。勉強会というほどのものではなく、 それぞれが一つのブランドをつくるという目的で集まった 同業仲間たちの会を今年も数回行いました。 それぞれ社の代表。当然私が伝える内容に合致しないものも あります。異論や反論もあるのが普通で、実は私も過去に そのような落とし穴に入ったことがありました。運よく片方の
足だけだったので直ぐに抜け出せましたが(笑)
そのメンバーの中で、私の言葉を真摯に受け止めそれをしっかり 咀嚼して、自分の言葉に変換し次の行動に移そうとする姿勢を 持つ人が出てきました。建築能力は私を越えているのに。 これは私にとって驚くべきことで、そんな真摯な姿勢こそ実は私が 持てなかった姿勢だったです。 私が伝えるのではなく、私が教えられる場となったことに感謝できた 一年でした。そのメンバーのつくる家を西方見聞録しながらさらに いろいろと学ばせてもらう来年になりそうです。 またこの15年、継続して学ばせてもらっている住宅性能の 勉強会についてもあらためてその大きな価値への気づきが ありました。 講師である恩師より15年前にいただいた言葉。 基本に忠実に考えそして施工する。 でした。 今になってその言葉の意味と重さを感じています。 そして、お施主様への安全安心の施工とは何か? という自問自答を果てしなく繰り返すことができました。 さらにそれをしっかり協力業者さんたちと再確認共有することが できました。臨機応変とは違う、まさに筋を通す男の 曲がらない生き方を共有できた思いです。 学ぶに終わりはありません。 来年も引き続き、田村の理念実現のために、理念実現とは つまりお施主様の幸せな暮らし実現の目的のため。 貪欲に学んでいきたいと思います。 この人は!と感じた人とは積極的にディスカッションを させていただき、私自身の種にさせていただきます。 自分のインスピレーションを大切にして。 最後に お施主様たちに守られた一年であったと思います。 ブレるなよ。 そこはお前たちの居場所じゃない。 お前たちをいつまでも見ている。 そんな優しくも強い言葉に守られて過ごしてきた一年。 私は毎年、その年にハッとなった言葉を手帳にメモしています。 それを田村の金言としてまとめています。 今年で7年目ですが、今読んでもその新鮮さが分かります。 またその年の心境などもふり返ることができる 私の宝物です。 でも実はそんなハッとした言葉ではなく、常にお施主様たちから いただいたきた言葉こそ金言だったのです。 もちろん編集した言葉たちは貴重な糧になっています。 その糧のおかげでいただいたお施主様たちからの言葉こそ 本当の金言なのです。 そしてその金言の元となる言葉を今年も得ました。 先月行われた将棋の最高峰タイトル竜王戦。 現代最強棋士である豊島九段と藤井九段が、対決終了後に 言った言葉。 「対局だとかスコアではなく、純粋に将棋の楽しさを共有 できたことが本当に嬉しかった。この対局をまだ続けて いたかった」 結果は藤井九段の4連勝で、新竜王が誕生したわけですが、 連勝とか連敗とかよりも大切なことがある。 それは将棋の楽しさを伝えること。 それができて満足だし、さらにもっと楽しみを伝えたい。 という二人の巨人の熱い思いを感じることができる言葉でした。 プロである前に人間である。 人間とは何だろうか?という究極の質疑を投げかけて いるようでした。 私も、この二人の足元どころか姿を見れる位置にもいませんが、 家を建てる意味そして暮らしを持つ意味、幸せな暮らしを持つ意味を お客様たちに伝え続けます。 そしてそれに理解を抱いてくださった方々の住まいを、魂を込めて 一棟一棟つくり続けていきたいと思います。 私と妻が遥か昔に誓った理念のもとに進みます。 そして温故知新。 ふるきをあたため、新しきを知る。 お施主様たちにとっていつまでも変わらぬ私たちでいたい。 そして裏切ることなく、自分たちだけの暮らしを その瞬間できる最大の能力で提供し続ける。 今年はあらためて、皆さんのおかげで 変わらずに変わり続ける本当の意味を教えていただけました。 感謝申し上げます。 そして良いお年をお過ごしください。 来年もよろしくお願いいたします。 私たちはいつもお施主様たちと共にあります。 そして ボケの田村博、ツッコミの田村青子のスタイルは一切 変えずに(笑)(涙)(汗)。大阪漫才を遥かに超えたいと思います(笑) 私たちはいつも現場最前線です。 現場のストリートファイターとして、協力業者さんたちと 一体となって動きます管理しますコミュニケーションします。 たくさんのコミュニケーションをありがとうございました。 来年ももっともっと皆さまと身近な存在でありたいと思います。 私たちの分身であるこのコミュニケーション展示場お待ちしております。 私たちはいつまでもお施主様とともにあります。 大きな感謝とともに。 コミュニケーションを育む住まい 田村工業株式会社 田村 博 青子 2021年師走 ありがとうございました。