秋池幹雄(090 9956 0480)です。
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予算案修正の「再議」結果は・・・再可決。 不明瞭な「PAPA借り上げ」にストップ!
今回削除した事業である「民間床借り上げ」は、手法や場所自体に反対するものではありませんが、
主な理由として、
・ 場所がPAPAに決定するまでの「経緯」が不透明であり、前の図書館計画の繰り返しとなりかねない。一度立ち止まって、今度こそ市民の意見を聞く場をしっかりと設けるべき。
・市内各施設の改修時の一時移転先としてPAPAを借りる計画との事だが、改修の緊急性について客観的説明が不足している。
・PAPAの内装工事費として市が計上した「2億円」について。建物の賃貸では、今回のような「スケルトン貸し(=躯体の状態で借りて内装は「借主側」で仕上げる)」の場合、「借主側」である上尾市が内装工事を実施するのが通常だが、今回は「貸主側」で実施し、代金を丸ごと上尾市が負担する計画が示された。内装業者も不明・見積書も無しという状態で、費用根拠が不透明なまま、入札を伴わない公費を投入する事は出来ない。
これらの理由から修正案に賛成し、結果は可決。
3月21日の議会で「北上尾『PAPA』借り上げの関連予算」は削除されました。(抜粋)
このように「市内公共施設の改修工事費が計上されている一方、その一時移転先の確保に関する費用が計上されていない。この事から予算全体としての整合性を欠く」旨が記載。(当然、議長の事は「再議理由」には書いてありません)
市側の主張「整合性を欠く」という表現についてですが、そもそもこの「再議」制度、
①一般的拒否権 ②特別的拒否権 の2種類によるものに分類されます。
「義務的経費の削除」「非常災害復旧費等の削除」「収支または支出について執行不能」である場合等は、②特別的拒否権の発動となり、自動的に再議がかかります。
今回は任意の発動である①一般的拒否権での再議であることからも、違法性はなく、「整合性を欠く」という表現には違和感がありました。
とはいえ、見解はともかく「再議」そのものは、市長側が持つ正当な権利です。
そして、一方で「予算修正」も議会側が持つ正当な権利である事を述べておきます。
市側は議長発言を暴露・糾弾する中で、今回の修正案を公然と政治的文脈で捉えるような発言をしています。
報道を見る限り、修正と議長発言を紐づける発言が様々な場面で出ているようですが、修正案の提案者はそもそも議長ではありませんし、議長個人がどう捉えているか知りませんが、その個人発言を紐づけて 市長が修正行為そのものを批判するならば、極めて危険な発言です。
その発想には「市民が不在」だからです。
今回の予算修正は、あくまでも議案に対しての異議から行われています。
そして、お灸どうこうという「議会と行政の村社会」レベルの話ではなく、
「PAPAを公共施設の移転先とする話が浮上してきた
経緯についての明確な説明が不足しており、
議会側の一員として納得がいかない為」私は賛成です。
「再議」を受けた採決の結果・・・
「先の議決通り、PAPA関連事業費は削除という形で確定」しました。