議席番号12番、
前島るりです。
議長の許可を頂きましたので、
公明党を代表して、
議案第6号、
平成31年度、上尾市一般会計予算に対する修正案に、
賛成の立場で討論を行います。
本定例会に於ける執行部のご答弁では、
図書館本館は、開館後37年が経過し、老朽化が著しい、との理由で、
平成31年度、改修のための設計費が計上されたということでした。
私どもも図書館本館を視察させて頂きましたが、
耐震構造に問題はないものの、
外壁のコンクリート部分の劣化や、
ガラスブロック壁が、地震などの衝撃によって
落下する恐れがあるというご説明であり、
中でも、ガラスブロック壁に関しては、
平成26年の耐震診断の結果、
転倒防止対策が必要であるとの指摘を受けているということでありました。
一刻を争う状態であることは、間違いありません。
このような状態であるにも関わらず、
31年度は、改修に向けて、
先ずは、設計をしていきましょう、というご計画を伺い、
危機感の欠如を感ぜざるを得ません。
これら外壁部分の落下事故などが懸念されると、
おっしゃったのは、
執行部ご自身です。
であるならば、
先ずは、市民の安心安全のため、
緊急性のある工事について、
予備費等を投入してでも、
早急に、まさに、
今日明日にでも、
応急措置を取るべきであり、
31年度は、設計から始めて…などと、
悠長なことを言っている場合ではないと考えるのです。
更に、
老朽化のための改修工事と言いながら、
大きな税金を投入して、
本館の機能を一時的に移転させるということについても、
疑問を感じます。
本当に老朽化の対策であれば、
先ほども申し上げたように、
先ずは、
市民に被害が起こらないよう、
早急に応急措置を取るべきです。
また、
改修工事を本格的に行うのであれば、
図書館本館のあり方や、
その機能なども含め、
しっかりとした計画の基に行うべきであります。
上尾市では、
一昨年の不祥事で、
前市長が辞任した後、
多くの市民の付託を受け、
畠山市長が誕生されました。
私たち議員も、
更に襟を正し、再スタートをきりました。
この市長選の争点は、
まさに、新図書館複合施設の建設でありました。
その後、畠山市長は、
新図書館複合施設の見直しを表明され、
現在に至っています。
老朽化し、手狭になった本館をどうするのか。
また、
新図書館予定地に改めて建設予定の複合施設をどのようにするのか、
いずれも、
上尾市にとって大変重要な課題です。
私どもは、
今回提案された、
民間施設の利用が、
決して悪いと思っているわけではありません。
市民の利便性や駅前の賑わいを考えれば、
それも一つのアイデアです。
しかしながら、
議員にとって、
議案に関する議決権は、
市民の代表として非常に重要な権利です。
少しでも疑問があれば、
立ち止まることもしなければなりません。
図書館本館及び、上平の新複合施設、
また、
今回提案された民間施設の利用なども含め、
それぞれの施設が、
どのような使命を担い、
どのような機能を備えた施設にしていくかなど、
しっかりとした計画を根拠に、
総合的に考えていく必要があります。
今回提出された修正案は、
緊急性のある工事に対応し、市民の安心安全を守るためのものであるとともに、
本館改修工事を進める上で、
市民の声を広く聞くことを求めるものであり、賛成致します。
市長は
就任以来市民の意見をよく聞いて、
市民に開かれた、
市民の声が届く行政を実践していくと発言しておられます。
では、
今回の本館改修について、
また、
民間施設の利用などについて、
どのくらいたくさんの市民のご意見を、
聞いてくださったのでしょうか。
高齢者の方々に、聞いてくださいましたか?
若いお母さん、
働くお父さんに聞いて頂きましたか?
上尾の未来を担う
高校生、
中学生、
小学生にも聞いていただけましたでしょうか?
それらが私には、見えてこないのです。
もとより、
対立からは、何も生み出すことはできません。
私たちは、
市長はじめ、
執行部の方々とともに、
「我が愛する街あげお」を住みやすい街にしていきたいだけです。
そのために、
今回は、
少し立ち止まり、
市民の皆様に、
納得していただける方向性、
根拠を見出したいと、
考えています。
畠山市長、
市長が目指される
「市民の皆さんの意見をよく聞いて」
「市民の声が届く行政」を
私たちとご一緒に、
進めていただくことを、
心からお願いし、
公明党の賛成討論といたします。