ニューストップ > 文化・歴史
カール・マルクス、悪魔への道(下)
2010年12月21日 06時02分
社会主義はサタンの罠に過ぎない
マルクスが演劇『オーラネム』などの作品を書いた頃は、まだ社会主義の理念を持っていなかった。それどころか、彼は社会主義に激しく反対していた。「ライン新聞」の編集長だったマルクスがこのように書いていた。「単に理論的なものに過ぎないにしても、形態としての共産主義の存在は許せないものだ。実践などはとんでもない・・・」
しかしその後、マルクスがモーゼス・ヘス(Moses Hess)に出会った。ヘスはマルクスに最も大きな影響を与え、マルクスを社会主義の方向へ導いた人物だった。1841年にヘスがB.アウエルバッハ(B.Auerbasch)へ書いた手紙の中でマルクスについて、「若き(当時24歳)哲学者のマルクス博士が偉大で唯一なる存在。彼は間違いなく宗教や哲学に致命的な打撃を与えるだろう」と評価した。
当時のマルクスは社会主義を実現させるよりも、あくまでも宗教の滅亡を目指していた。彼はあらゆる神に対して恨みを持ち、イエスキリストの教えにも敵意を持っていた。
当時の友人だったジョージ・ユング(George Jung)が1841年に「マルクスはきっと神を天国から追い出し、告訴をも辞さないであろう」と書き残していた。マルクスは最終的に造物主の存在を否定し、造物主が存在しなければ、人間は戒律を持たず、責任を持つ必要もなくなると主張していた。このことはマルクスが宣言した「共産主義者は道徳を唱えない」でも表されている。
https://www.epochtimes.jp/jp/2010/12/html/d17137.html