勢いに乗る「参政党」とは何者? 財界にいがた
勢いに乗る「参政党」とは何者?
2022年05月27日
東京や横浜では動員せずとも街頭演説で1千数百人が集まってしまう。5千人収容の会場で行った参加費2万円の硬派なイベントは札止めとなった。2億円を目標額としたクラウドファンディングは既に達成。今度は4億円を目指すという。そんな新しい政党が参院選の新潟選挙区に候補者を擁立する。参政党とはいったい何者なのか?
追い風加速
4月6日、県内では初の開催となる参政党のタウンミーティングが開催された。この日は同党で共同代表を務める松田学氏や、ボードメンバー(役員)で事務局長を務める神谷宗幣氏が来県。会場となった新潟市中央区の新潟ユニゾンプラザには、予想を越える100人ほどが集まった。
知事選が告示された5月12日、地元紙は「参院選の新潟選挙区で参政党が41歳の遠藤弘樹氏を擁立する」と伝えた。同氏に議員などの政治経歴はない。ごく普通の人で、新潟市内にある父の会社に勤務している。
参政党が設立を届け出たのは一昨年2月。既存の政党が名称を変えたり、分裂するなどして誕生したのではない。設立の経緯や主張などについては後回しにするとして、今や参政党は勢いに乗っている。
5月8日、参政党は横浜市にある「パシフィコ横浜 ノース」で「イシキカイカクサミット2022」を開催した。同党の共同代表など主要メンバーを含む9人が登壇し、午後2時から夜の8時頃まで、トークや
対談が展開された。対象の分野は医療、経済、メディア、歴史、コロナ、教育、死生観、日本精神など多岐にわたる。
政治資金規正法でいう「政治資金パーティー」として行われたこのイベントは、参加費が2万円(25歳以上)。5万円のS席、10万円のSS席も用意された。会場の収容数は約5千席だったが、前日には事前
申し込みが定員に達し、当日券も完売だったという。
飲食があるわけでも、タレントがゲスト出演するわけでもない。もちろん宗教の集まりでもない。「イシキカイカクの種」を持ち帰るため、全国から交通費を使い、参加費を払って続々と人々が駆け付けた。
同じ日、この「サミット2022」に先立ち横浜市・桜木町の駅前広場で、参政党の主要メンバー5人による街頭演説が行われた。こうした街頭演説は事前に告知するが、動員はない。それでも1千7、800人の聴衆が集まったという。「You Tube など多くのネットメディアがあって、サミットのスピーカーとなった方々らがそれぞれに自分の意見や、参政党とはといった内容を発信しています。最も多く街頭演説を行っているのが東京・新橋駅のSL広場ですが、全国から人が集まり、さながら観光名所のようになっています」(参政党 参議院新潟第1選挙区支部 遠藤弘樹支部長)…続きは本誌で
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