ナイジェリアのホームビデオ
週末に、夫が友人から借りてきたというナイジェリアのホームビデオを見ました。以前から聞いたことはあったけれど、ついぞお目にかかるチャンスのなかった、部族を問わずナイジェリア国民が楽しんでみるホームビデオとやら。コメディやら恋愛もの、ジュジュ(呪術)に到るまでバラエティに富んでいるようです。子ども達もごろごろしながらパパが見出したホームビデオを一緒に見はじめました。一本目はお金持ちの訳あり夫婦の話。その昔に夫の殺害依頼をした金持ちの女性が殺人をした男と後日夫婦になったのだけれど、この夫婦は最近うまくいっていない。男は議員に立候補をして選挙を間近に控えている。あるひこの夫婦の家に強盗が入った夜、男は日頃から不仲だった妻をどさくさにまぎれて自分で殺してしまい、強盗に殺されたと装う。しかし殺害の瞬間を義理の娘(新だ妻の実の娘)に目撃されてしまう。しかし金に物を言わせて、この娘の証言を狂言とし、周囲を納得させて、彼女を精神病院へ入れようとする。逃げ出した娘は母親を殺された復習を企てる。。。ってなストーリーです。傲慢な主人公の男は、途中殺した妻の亡霊におびえたり、悪い夢を見たりするのだけれど、本当だったら15分くらいで終わっちゃうようなストーリーにいろいろと不必要な描写をくっつけて無理に1時間ドラマに仕立てていました(笑)。途中出てくる亡霊もかなりベタで、使われている音響効果もそうなのだけれど、簡単にいうと日本の70年代の映像っていう感じでした。が、それが意外におもしろかったりして!「え~こんなのありえない!」と笑いながら夫を見ると夫もにこにこ。たいていはこの手のドラマは何か教訓のようなものを視聴者に伝えるてくれるらしいのですが、今回見たドラマは、強いて言えば「悪いことはいつかはバレル」くらいのものでしょうか? ラストシーンは、殺された母親の亡霊になりすました娘が、彼の大切な選挙演説の途中に現れて、パニ食った彼が「I am sorry! I killed you, I killed you!」と自分から白状して逃げ回る醜態を支持者の前でさらしてしまいます。で、結局人殺しだということを自分で告白してしまった彼は、あっけなく警官に連れ去られる。始まって数分後には、この手のラストは想像していたので「やっぱりね~」。でも悪事がばれてハッピーエンドなのでよしとしよう。しかし復讐に燃える娘を手助けする彼女の女友達が、主人公に雇われた筋肉むきむきマッチョな男に襲われて殺さるのは不必要なシーンでは?しかもおそわれた所は人通りの多い住宅街。人がいっぱい見ていたし。。。あそこしか撮影現場はなかったのか?などなど突っ込み所は満載でした。そのあとに一気に見た2本はもっと程度が低くって・・・・2本目の途中からは私は家事に専念することとしました(笑)。他のビデオの予告編などもくっついていて、ジュジュがメインらしいストーリーは、目からびびび~と光線が出ていたりして。あれも70年代のウルトラマン光線も真っ青な映像でした(爆)。出演しているキャストの女性の体の線のたくましさ、のっけているヅラ、いつもすごーい怖い顔をして怒っている父親役の、男社会の象徴のようなセリフが印象に残ったナイジェリアのホームビデオ体験でした。また見たいかどうかと問われたら・・・・・う~ん、「暇なときにね、」とでも答えましょうか。。。(爆)