銚子・北総紀行
雨が降りそうな曇り空だった。いつ雨が降ってもおかしいことではない。そんななか、私は久しぶりの鉄旅に出発した。今日の行き先は銚子だ。もちろん両親には前日に知らせておいた。 7:45に自宅を出る。そして成城学園前を7:58に出る区間準急・新宿行に乗車。経堂で急行に乗りかえるはず…がいきなりつまづいた。何と急行電車が来ないのである。結局3分遅れで急行は到着、すぐの発車となった。代々木上原で千代田線に乗りかえる(柏行の203系)。そのまま霞ヶ関、大手町、北千住を通りすぎ、綾瀬に到着。ここで3分間停車することを知った私は急いで切符を精算する。そして駆け込み?乗車で電車に戻った。(JRの)車掌さん、待ってくれてありがとうございます。 そして京成線に乗りかえるべく金町で下車。京成線は金町線だけが未走破区間だったのだ。金町から高砂まで乗ることで私の京成線・全線乗車が達成される。高砂行は9:16に出発。途中駅は柴又のみ。たった5分程度で到着し、あっけない感じだったが、ここに私の京成線・全線走破が達成された。 ここで地下鉄浅草線から直通の快速・成田行(9:24発、都営5300系)に乗車。途中の佐倉まで先に到着する。快速は高砂を出発した後、小岩、八幡、東中山、船橋、船橋競馬場、津田沼の順に停車。津田沼から先は終点の成田まで各駅に停まる。しかしながら船橋駅付近の高架化工事は進んでるのだろうか…? 途中の八千代台でスカイライナーの通過待ちをしたものの、ここから先は乗客は大幅減(この駅でほとんど降りた)。電車も佐倉で特急・成田空港行(3400系)に連絡。私も乗りかえる。成田空港に行くためだろうか、スーツケースを持った人をちらほら見かけた。「銚子に行くと言ってるくせに、なんで京成線なんか乗ってるの?」という疑問が沸くかもしれないが、JRより京成線の方が安いし、本数も多いし、何かと便利と思ったからなのだ。ちなみに京成成田には10:22に到着。ここまで無事に来れてよかったよ…。 さてここから歩いてJR成田駅に向かう。徒歩5分程度で意外と近い。ここで10:39発の佐原方面・銚子行(113系)に乗車する。しばらくしてドアが閉まり、電車は動き出した。乗車率は40%程度かなあ…。まあまあだ。電車は成田空港方面と分かれ、佐原・銚子方面へ。久住、滑河、下総神崎、大戸、佐原の順に停まるが、中でも下総神崎駅はコミュニティーセンター?と合体した駅であり、地域密着度が高そうな駅だった。そして佐原駅は田園地帯のど真ん中に大都市があるという感じの、佐原市(来年から合併により香取市に改称)の中心駅である。 佐原で2分ほど停車し次の駅、香取へ。香取駅は鹿島神宮方面との分岐駅であるが結構ショボい(無人駅?)。香取を出ると水郷、小見川、笹川、下総橘、下総豊里、椎柴、松岸、終点・銚子の順に停まる。しかしながら東に進むにつれて乗客の動きも激しくなった。松岸で八街方面からの総武線と合流。そして終点の銚子に到着(11:57着)。千葉県内のJRの東端である。なかなか空気がおいしいし、涼しい。 次に乗るべき電車の時間まで1時間ほどあったので駅周辺を散策することにした。そしてコンビニで食料も調達した(おにぎりとサンドイッチ)。海の町らしく水のモニュメントが。なかなか面白い。 今度の列車はやや変わっている。12:59発の八日市場、八街方面・東京行の特急しおさい10号だが、途中の成東までは普通列車として特別料金なしで乗車できるのである。12:45に有人改札が開いたがみんな並ぶ並ぶ、長蛇の列?が出来上がった。そしてその成東まで各駅に停まる特急しおさい号に乗る。自分も「まさか生きてる間に国鉄型の183系に乗れるとは…」と思っていた。感無量?である。でもそんな183系も12月のダイヤ改正で新車のE257系に置きかえられる。そして電車は出発。リクライニングシートはなかなかいい感じだ。そして松岸、猿田、倉橋、飯岡…(略)…成東と各駅に停まった。ここから先は「特急しおさい10号 東京行」となり、特別料金が必要になる。ここで私は下車して千葉行の普通列車(14:10発)に乗り換える。 成東から先ものんびりとまた普通列車で行く。そして佐倉、四街道を経て、終点の千葉に到着した。ここで移動費節約のため?京成線へ。津田沼で高砂・上野方面に乗りかえる。千葉(15:11発)から津田沼(15:27着)までは普通列車で。そして津田沼(15:34発)からは京急線直通快速・羽田空港行で青砥まで(15:35着)乗る。青砥からは上野行の各駅停車に乗りかえ、そして町屋で地下鉄千代田線に乗りかえる。 千代田線では疲れがたまってしまったためか、横になりそうな時があった。そのまま家路へ。今日の鉄旅は終了。 終りに。JR総武線の末端区間、成田線の成田以北はただのローカル線というイメージがあったが、こんな鉄道でも十分に地域に密着している鉄道なんだなあ、と思ったところがあった。こんな地域の鉄道もこれから頑張ってもらいたいものだ。 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。