改革クラブ・その後
昨年8月、民主党離党者により結成された改革クラブ。当初は姫井氏が急遽参加を取りやめたことにより、政党扱いでなかったのだが、西村真悟氏を新メンバーに迎え、政党として認められた。 昨年8月29日の日記「新党・改革クラブ結成!民主党から離反者が出る」 公式ホームページの文中には「北朝鮮による拉致被害者救出国民運動を推進する」とある。また、別のサイトでは「防衛省の国防省への改編を目指す」としている。これはもう西村氏の影響であろう。元々、改革クラブは自由党出身の人が多い。西村氏や渡辺秀央代表、大江国対委員長がそうである。 国民新党が「自民党・反小泉派」ならば、改革クラブは「民主党・反小沢派」というところだろうか。 渡辺代表は「(自らが離党した)民主党はポピュリズム政治に陥っている」「代表選挙も無競争状態だ」と批判していた。民主党との差別化を図るために改革クラブでは、本会議での採決の際には党議拘束を外すことにしている。 しかし以下のニュースにもあるように、参議院本会議では自民党・公明党と歩調を合わせる行動が目立っている。 (NHKニュース・2008年12月30日より引用) 渡辺秀央元郵政大臣らが結成した「改革クラブ」は、与野党の対立が厳しさを増すことが予想される来年(2009年)の通常国会では、参議院で自民党と統一会派を組むことも視野に入れるなど、与党への協力姿勢をさらに鮮明にすることにしています。 渡辺秀央元郵政大臣ら国会議員5人でつくる「改革クラブ」は、8月の結成以来、政府・与党に協力するかどうかは、個別の政策や法案ごとに判断するという姿勢をとってきました。ただ、さきの臨時国会では、冒頭に行われた総理大臣の指名選挙で全員が麻生総理大臣に投票したほか、会期末直前に民主党が参議院の議決を尊重するよう求める決議案を提出した際にも、自民・公明両党とともに本会議を欠席するなど、与党と歩調を合わせることが増えています。こうしたなか、改革クラブは、来年(2009年)1月5日に召集される通常国会について、「与野党の対立が激しくなることが予想され、与党としては、野党側が多数を占める参議院で1人でも多くの同調者を確保したいはずだ」として、参議院で自民党と統一会派を組むことも視野に入れて対応することにしています。「改革クラブ」は、与党への協力姿勢をさらに鮮明にすることで国会での質問の機会が増え、存在感を示すことにもつながると期待しています。 (引用おわり) 渡辺氏は2007年5月、憲法改正のための国民投票法案の採決の際に、民主党の議員であるにもかかわらず(当時)、党方針に反発。政府案に賛成し、造反した。伏線はここにあるに違いない。 改革クラブは自公政権と閣外協力の関係を持つ政党になってしまった。次の総選挙では西村氏が大阪17区から立候補予定。他に立候補予定者の募集もしている気配がない。果たしてこのまま消えてしまうのだろうか(自民党に吸収されるのがオチか?)。それとも何か独自カラーを出して生き残るだろうか。