野党・自民党の執行部には新鮮さが感じられない
野党に転落した自民党では28日に総裁選挙があった。16日に麻生前首相が自民党総裁を辞任。2週間近くも総裁不在の状態が続いていた。総裁選挙には谷垣さん、河野太郎さん、西村康稔さんの3人が立候補した。その結果、谷垣元財務大臣が新総裁に選ばれた。私としては河野さんが選ばれるべきだったと思う。「派閥の解消」「森元首相、町村元外務大臣らに対する戦力外通告」・・・。このことから自民党を抜本的に変えられるのは河野さんしかいない。劇薬を投入して自民党を大きく生まれ変わらせたほうがいいと考えていたからだ。 しかしこのような時、民主党だったらよりスピーディーにやっていたはずである。5月の代表選挙では小沢前代表の辞任表明から代表選の日までわずか5日。一方の自民党は8月31日に麻生総裁が辞任を表明してから9月28日まで4週間もかかっている。そして首相指名選挙の際、誰に名前を書くかという議論だけで1週間も費やした。 そして谷垣総裁の下で決まった役員人事がこちら。 幹事長:大島理森 総務会長:田野瀬良太郎 政調会長:石破茂 国対委員長:川崎二郎 このように田野瀬さん以外は小泉内閣で閣僚を経験した人が並んでおり、重要な役職に若手が一切登用されていない。私からすればまさにベテラン重用で、新鮮味に欠ける。民主党の豪腕・小沢幹事長には「若さ」で対抗!というのもアリだったかもしれない。 自民党は生まれ変われるか、すぐに政権を奪還できるか・・・と聞かれれば私はこう答えると思う。 政権は奪還できるが、それは10年後の話になるかもしれない。あるいは、1996年以降の新進党のように離党者が続出して最終的には党分裂、民主党、社民党などを巻き込んで政界再編という事態を招くかもしれない。