東横線←→副都心線、来年3月16日に直通運転開始!
2008年6月14日に副都心線が開通してから5年経つことになる来年3月16日に、東急東横線と東京メトロ副都心線との直通運転が開始されることが発表された。 東横線、副都心線との相直運転開始は来年3月16日-現渋谷駅は廃止へ(24日、シブヤ経済新聞) 東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始日が2013年3月16日に決まった。東急電鉄などが7月24日、発表した。 相互直通運転により、東横線および横浜高速みなとみらい線から副都心線を経て、東武東上線、西武有楽町線・池袋線までが一つの路線として結ばれる。横浜方面から新宿・池袋を抜けて埼玉西南部に至る広域的な鉄道ネットワークが形成され、東横線沿線から新宿・池袋方面への交通の利便性が向上する。 大人片道の料金例は、横浜~新宿三丁目=420円(日中の標準的な所要時間32分)、武蔵小杉~池袋=380円(同25分)、自由が丘~川越=720円(同60分)、自由が丘~所沢=670円(同52分)。 相互直通運転開始と同時に、特急・通勤特急・急行列車の10両編成運転を始める(現在は8両編成)。 運行計画では、朝夕の通勤・通学時間帯は約3分間隔で直通運転を行う。運転本数は、朝のラッシュ時は東横線→副都心線方面が1時間あたり24本(うち20本が副都心線方面直通)、昼間の東横線⇔副都心線方面は1時間あたり18本(うち14本が直通)、夕方のラッシュ時の副都心線→東横線方面は1時間あたり20本(うち16本が直通)。土休日の東横線⇔副都心線方面は終日1時間あたり20本(うち14本が直通)。 東横線・東京メトロ副都心線の相互直通運転に合わせ、現在東横線と相互直通運転を行っている日比谷線は中目黒を始発・終着駅とし、東横線は全列車渋谷方面行きとなる。 同計画は、2005年2月に国土交通省から「特定都市鉄道整備事業計画」の認定を受けて進めてきたもの。現在の東横線渋谷駅は3月15日の営業を最後に廃止される。 (引用終わり) これは東急側に大きなメリットがある相互直通運転だろう。理由(私なりの考察)は以下の通りだ。 1:東横線は朝ラッシュピーク時の混雑率が172%(2007年度)となっている。これは田園都市線(198%)と比較して低いものの、全体では依然として高い値だ。その一因となっているのが8両編成であることだ。副都心線直通列車は10両編成が基本となることから混雑率が少しばかり緩和できるだろう。 2:日比谷線との直通運転が終了する。従来、東急では7000系、1000系と日比谷線直通用の新車を投入しなければならなかった。20メートル4扉が基本の東横線において、日比谷線の規格に合わせた18メートル3扉車はダイヤの自由度を高めにくい「障害」となったのだ。2001年3月のダイヤ改正まで日比谷線直通列車は毎時4本だったが、現在は毎時2本だ。日比谷線との関係が薄くなり、さらに車両の規格も異なる。それに副都心線からの直通列車が絡むとなると仮にダイヤ乱れが発生した場合、余計に混乱を招くのではないか。 3:東急は田舎には路線を延ばさない鉄道会社だ。新たな直通先となる東上線、西武池袋線のそれぞれの沿線には和光市、練馬、所沢といった都心のベッドタウンがあり、さらに川越、西武ドームといった観光都市・レジャー施設もある。そこへ横浜駅や自由が丘駅から乗り換えなしで行けることが東急にとって大きな魅力となったのだろう。 もしダイヤが乱れた場合、湘南新宿ライン並みに大規模なものとなる。小さなリスクが大きなトラブルを生じさせてしまう。計4社に波及してしまうのだ。その際の適切な処理が課題となる。 いずれにせよ、一鉄道ファンとしては今回の直通運転開始の報道を素直にうれしいと思っている。8ヶ月後が楽しみになってきた。