私のこだわりのアニメ・アーカイブ(パワパフZ)
現在、アニメファンとしての私は「ドキドキ!プリキュア」観察日記の連載に集中している。欲を言えば他のアニメ番組も取り上げたいので、今年はアニメに関する日記がたくさん増えるだろう。 そんな私のアニメファンとしての基礎を作った作品は何か?と聞かれると、私は「パワーパフガールズ」(PPG)と答えることにしている。アメリカ発の正義の味方の三人組・パワーパフガールズに惚れたのは2002年10月のこと。丸っこいキャラクターデザインが斬新だったのに惹かれた。それからはカートゥーンネットワークで時間の許す限り視聴したのを覚えている。 ここからが本題。 2005年4月、そのパワーパフガールズが日本向けにリメイクされるという噂を聞き、それが現実になった。2006年7月に「出ましたっ!パワパフガールズZ」というアニメが1年間に亘って放送された。 この「出ましたっ!パワパフガールズZ」(以下、パワパフZ)は、東映アニメーション制作。放送局はテレビ東京だった(なお、テレ東は原作のパワーパフガールズの日本語版をも放送しており、再びのカートゥーンネットワークとのタッグとなった)。 主人公の赤堤ももこ役を務めたのは、後に柊かがみ役(「らきすた」)やキュゥべえ役(「まどかマギカ」)などで大活躍する加藤英美里さんだ。彼女にとってはこれが初の主役級キャラとなった。しかし他2人、宮原永海さん(豪徳寺みやこ役)、川名真知子さん(松原かおる役)はその後、失礼ながらあまりパッとしていないように見える。 なお、主人公3人組の名字が赤堤、豪徳寺、松原、そしてサポートに回る少年が北沢(北沢ケン)。・・・4つとも私の地元・世田谷区に実在する地名だったことも相まって、ますます親近感が高まった。 原作とパワパフZの共通点は少ない。指摘するとすれば、 (1)ブロッサム、バブルス、バターカップという主役3人の名前が戦士として継承されていること。 (2)悪役キャラの名前がそのまま継承されていること。 このくらいだ。 私は1年間を通して見た。原作ファンとしてもうれしかったし、このアニメ自体も違う魅力があって面白かった。しかし視聴率は残念ながら低迷し、続編が作られることもなく、2007年6月に最終回を迎えた。感無量だったものの、少し寂しい思いがしたのは確かだった。 Read Me! GIRLS! パワーパフガールズを熱烈に応援する個人サイトといえばこれ! パワパフZに夢中だった私が目の敵にしたのが、プリキュアだった。もともとPPGファンの私は丸っこくてかわいいデザインの3人組にすっかり夢中になっており,「今さらリアリティなデザインの女の子の戦士なんて興味ない!」という状態だった。2006年当時には2代目の「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」が放送されていたプリキュアシリーズだが、私はそれに目もくれなかった。それに「プリキュアはテレ朝だけど、パワパフZはテレ東。テレビ局としては小さいテレ東には頑張ってほしい」というひいきもあった。そのくらい、当時夢中になっていたのがPPGとパワパフZの2作品だ。 そんな私が今、プリキュアシリーズ最新作「ドキドキ!プリキュア」に興味を持ち(実際には「これ以上流行に乗り遅れたらやばい!」という本音があったのだが)、実際にはまっていることには何らかの因縁を感じてしまう。 パワパフZが放送終了してから6年。本当の勝負はテレビ放送が終わってからだ。多くの人々の記憶に残るアニメになるのか、あるいは「ああ、そういうアニメもあったなあ~」で終わるのか、はたまた残念ながら完全に忘れ去られてしまうのか・・・。今、PPGとパワパフZはファンの審判を受けているだろう。