私の人生を変えてくれた人。
今年の日テレ系列「24時間テレビ」のテーマは、「人生を変えてくれた人」でした。これをきっかけに、私のこれまでの半生を振り返る中で、私の人生を変えてくれた人は誰なのかを考えました。 これまでの人生全ての中で答えを出すのは難しいですが、少なくとも社会人としての私の人生を変えてくれた人は答えられます。それは、T部長です。もしこの方のオファーを断って従来の部署に残っていたら、きっと今よりもっと心構えの無い社会人のままになっていたでしょう。 T部長とは私が入社して約1か月後に知り合いました(ただし、現在に至るまでT部長直属の部下になったことはありません)。初印象としては「とっつきにくい上司」でした(2016年10月5日の日記参照)。事実、言い方が当時の直属の上司よりもきつかったです。私はこの人から自分の至らなさを指摘されて初めて「ああ、自分は社会人になったんだな」と感じました。 入社6年目になる今でも、T部長の部署(校舎)で仕事をさせていただくことがあります。自分がヘマをやらかした時は追及が厳しいです。「『授業中の先生の説明を聞いてても全然分からん』という苦情がバンバン来てる」と言われたこともあります。しかしその一方で、生徒から高い評価を受ければ「『とてもスーパー分かりやすい授業でした』だって」と率直に生徒の感想を伝えてくれたこともありました。 他に、社会人としての常識が身についていない私(今でも完璧には身についていない)に対して、直接的・間接的にしろ、仕事に取り組む姿勢や心構えを指導して下さいました。 何度も繰り返されるT部長の厳しい叱責に自分の心が耐えられなくなり、時には出社する直前になると心臓がバクバクな状態になったり、「退職するタイミングを早めようか」と考えたりしたこともありました。 しかし、前の部署だった大田区の校舎に残っていたら、T部長のような上司に恵まれたかどうか私には分かりません。きっと今以上にフラフラしていて、今以上に中途半端な心構えで仕事に取り組んでいたかもしれない。そう考えた時、私はT部長についてきて本当に幸運だったと思いました。 きっと自分は(スタッフの中では)ベテランとして、今の会社を退職する時まで至らない点を指摘され続けると思います。しかし、私はT部長に部下として出会えて良かったと思っています。