東日本大震災以前にプロ入りしたプロ野球選手が、続々引退!
先日、「寂しくなるなぁ・・・」と思わせる発表がありました。 福留孝介選手が今季限りでの現役引退を発表しました。PL学園、日本生命を経て中日に入団。星野仙一監督、落合博満監督の下で常勝軍団の一員として活躍しました。2008年~'12年までメジャーリーグでプレー。2013年に帰国し、阪神からNPB復帰。2021年に中日に移籍していましたが、出場機会が少しずつ減っていました。 今季限りでの現役引退を発表したベテラン選手は、以下の通りです。 (追記) 2019年から2023年にかけて現役を引退した選手(ただし、東日本大震災以前にデビューした選手に限る)のリストを作成しました。 選手名(現役時の最終所属球団)【東日本大震災当時の所属球団】 2023年11月13日更新。 =2023年= (セ・リーグ) ・荒木貴裕(ヤクルト) ・大野奨太(中日)【日本ハム】 ・谷元圭介(中日)【日本ハム】 ・堂上直倫(中日) ・福田永将(中日) ・藤田一也(横浜) ・松田宣浩(巨人)【ソフトバンク】 (独立リーグ) ・正田 樹(四国アイランドリーグ・愛媛)【BCリーグ・新潟】 =2022年= (セ・リーグ) ・糸井嘉男(阪神)【日本ハム】 ・内川聖一(ヤクルト)【横浜→ソフトバンク】 ・大嶺祐太(中日)【ロッテ】 ・坂口智隆(ヤクルト)【オリックス】 ・嶋 基宏(ヤクルト)【楽天】 ・チェン・ウェイン(阪神)【中日】 ・平田良介(中日) ・福留孝介(中日)【シカゴ・カブス】 ・山口 俊(巨人)【横浜】 (パ・リーグ) ・明石健志(ソフトバンク) ・内海哲也(西武)【巨人】 ・金子千尋(日本ハム)【オリックス】 ・川島慶三(楽天)【ヤクルト】 ・杉谷拳士(日本ハム) ・武隈祥太(西武) ・田中靖洋(ロッテ)【西武】 ・能見篤史(オリックス)【阪神】 ・増井浩俊(オリックス)【日本ハム】 (独立リーグ) ・近藤一樹(四国アイランドリーグ・香川)【オリックス】 =2021年= (セ・リーグ) ・岩田 稔(阪神) ・大竹 寛(巨人)【広島】 ・亀井善行(巨人) ・桑原謙太朗(阪神)【横浜→オリックス】 ・高井雄平(ヤクルト) ・中田賢一(阪神)【中日】 ・野上亮磨(巨人)【西武】 ・藤井淳志(中日) ・藤川俊介(阪神) ・山井大介(中日) (パ・リーグ) ・小窪哲也(ロッテ)【広島】 ・高濱卓也(ロッテ)【阪神→ロッテ】 ・高谷裕亮(ソフトバンク) ・鳥谷 敬(ロッテ)【阪神】 ・長谷川勇也(ソフトバンク) ・松坂大輔(西武)【ボストン・レッドソックス】 =2020年= (セ・リーグ) ・五十嵐亮太(ヤクルト)【ニューヨーク・メッツ】 ・石川雄洋(横浜) ・石原慶幸(広島) ・井野 卓(ヤクルト)【楽天】 ・岩隈久志(巨人)【楽天】 ・藤岡好明(横浜)【ソフトバンク】 ・藤川球児(阪神) ・吉見一起(中日) (パ・リーグ) ・青山浩二(楽天) ・細川 亨(ロッテ)【西武→ソフトバンク】 ・細谷 圭(ロッテ) ・山崎勝己(オリックス)【ソフトバンク】 ・渡辺直人(楽天)【楽天→横浜】 =2019年= (セ・リーグ) ・赤松真人(広島) ・阿部慎之助(巨人) ・上原浩治(巨人)【ボルティモア・オリオールズ】 ・高橋聡文(阪神)【中日】 ・館山昌平(ヤクルト) ・寺原隼人(ヤクルト)【横浜→オリックス】 ・永川勝浩(広島) ・畠山和洋(ヤクルト) ・ランディ・メッセンジャー(阪神) (パ・リーグ) ・今江敏晃(楽天)【ロッテ】 ・岸田 護(オリックス) ・実松一成(日本ハム)【巨人】 ・田中賢介(日本ハム) ・福浦和也(ロッテ) (メジャーリーグ) ・イチロー(シアトル・マリナーズ) いずれも東日本大震災以前にデビューした人です。特に福留が引退することで、20世紀のうちにデビューした選手が全員引退することになるのでしょうか。 私にとって東日本大震災とは、プロ野球ファンを辞める決定打を与えた出来事でした。ちなみに「私がプロ野球ファンを辞めたことと、東日本大震災がどうつながるのか?」という疑問に対する答えは以下を参照。 2007年11月1日 リーグ覇者の巨人がクライマックスシリーズで敗れ、2位・中日に下剋上を許しました。リーグ優勝しなかった中日はそのまま「日本一」になり、私は納得できない気持ちになりました。 2010年11月7日 「史上最低の日本シリーズだった!(激怒)」 リーグ覇者のソフトバンクがクライマックスシリーズで敗れ、3位・ロッテに下剋上を許しました。その際はマスコミから「史上最大の下剋上」ともてはやされました。しかし私にとって、2007年の中日、そしてこの年のロッテの「下剋上」は「日本シリーズの権威を否定する暴挙」でしかありませんでした。この「事件」を機に、私の心中ではNPBに対する不満が高まっていきました。 私は代替案として、1970年代にパ・リーグで採用されていた「2シーズン制」をセ・パ両リーグで導入すべきと提案するなどブログで提言してきました。 2011年3月11日 東日本大震災が発生 開幕が3週間延期(3月25日→4月12日)となり、私は勉強のかたわら仕事を始めました。そのため、プロ野球の試合を観戦(球場で生観戦、テレビ・ラジオ観戦)する機会が事実上なくなりました。同年10月上旬、横浜スタジアムの付近を散歩したことがありました。その日は横浜VS阪神の試合がありました。村田修一の応援歌が球場から響いていましたが、様々な選手の応援歌はもはや私の心には何も響きませんでした。 プロ野球(NPB)観戦という私の習慣は、東日本大震災の後は自然消滅してしまいました。ということは、私にとってはその程度の情熱だったんですね。 それ以降、クライマックスシリーズでリーグ優勝を逃したチームが日本シリーズに出場するという「日本シリーズの権威を否定する暴挙」と言える事態が立て続けに起こりました。私は「クライマックスシリーズとは全てのプロ野球ファンを不幸にする大会である」という確信に至りました。コロナ禍とは、プロ野球の世界を元に戻す(=クライマックスシリーズを廃止も含めて見直す)最大のチャンスだったのですが、そのチャンスをNPBは潰してしまいました。 2004年 西武 2005年 ロッテ 2007年 中日 2010年 ロッテ (東日本大震災) 2014年 阪神 2017年 横浜 2018年 ソフトバンク 2019年 ソフトバンク 2018年10月13日の日記「今こそ、クライマックスシリーズを廃止(改革)せよ!」 2019年10月13日「リーグチャンピオンがクライマックスシリーズでストレート負けという悪夢。」 2020年6月20日「クライマックスシリーズは、プロ野球にかかわる人々全員を不幸にする!」 私の定義する「東日本大震災以前にプロ入りした選手」の定義は、 ・2009年までのドラフト会議を経て、プロ入りした選手。 ・2010年度にNPB入りした外国人選手。 です。 主な該当者(敬称略)は、長野久義(広島)、大島洋平(中日)、原口文仁(阪神)、荻野貴司(ロッテ)、山田修義(オリックス)、今宮健太(ソフトバンク)などです。 要するに2022年度の時点でプロ入り13年目以上の選手です。 よって、斎藤佑樹、柳田悠岐、山田哲人、後藤駿太、澤村拓一、福井優也などの世代から「東日本大震災より後に1軍デビューした選手」となりますので、私の知らない世代のプロ野球選手となります。 2023年3月24日現在、NPBを構成する12球団には、計1,013人の選手がいます。 ・計787人の支配下登録選手がいます。 ・計226人の育成選手がいます。 そこから、 プロ野球 ドラフト歴代指名選手一覧(SPAIA) プロ野球選手の年齢ランキング のサイトを参考に、2009年度までのドラフト会議で指名され、プロ入りした選手の人数をまとめました。それによると、2023年3月30日現在、プロ入り14年目以上(東日本大震災以前にプロ入り)の選手は、56人。全体の5.5%に過ぎません。