テーマ:時事的随筆(87)
カテゴリ:時事ネタ
少し前に『海猿』って映画が高い興行成績を収め、その原作も又たいそう売れてるとの事。主人公が所属してるのは海上保安庁である。その海上保安庁には情報提供者がいて私に色々と教えてくれるのであるが彼がもたらす情報に沿うならば、かの映画はいろんな意味でスーパーフィクションであり、組織の実態は憂うべきもの以外のなにものでもなかったりする。
私自身、過去に海事に従事し日々船舶を操っていたわけだが、当時知りえた事柄や海上保安庁の内部情報から今回のイージス艦が起こした事件を考察してみよう。 で、今回漁船を真っ二つにしやがったのは海上自衛隊であるが、海保と海自の両者には結構共通点があったりするのである。 まず何が両者に被っているかと言えば国家公務員と言う職業上の立場、地位、ポジションである。その意味合いはひとまず置いといて次の共通点に行くと、共にでかい船に乗っていると言うことである。でかい船はエライ!と言う暗黙の了解が海事従事者らにはある。勿論海上交通法なんかでもデカイのが優先で、ちっこい船が頑張って避けるんだぞって事になっている。ま、法的な意味での回避義務は又色々な定義があるのでその限りではないのだが、デカイのがエライって暗黙の了解はその限りである。 で、連中の船は何者かと戦ったり誰かを取り締まったりする為の船であり、すなわち国家権力の体現者であるってことが第三の共通点である。この共通点は非常に重要な意味を持つ。なぜなら第二項目で述べた我々は偉いって感覚を補強してしまうからである。本当に偉いわけじゃないのにエライと思い込んでしまうとどうなるか。 緊張感がなくなるのである。呆けてしまうのである。 「漁船?勝手に避けろっつうの。アハハ」 これが最後の共通点であり、この感覚で第一項の国家公務員としての職務に当たるとどうなるか? 漁船を真っ二つに折り、二人ばかり海に沈めることになるのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.22 09:59:50
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