テーマ:八重山的随筆(111)
カテゴリ:レジスタンス
石垣島でも時折大麻で捕まる連中がいる。彼らの多くはバリやタイ・コサムイあたり、もしくはゴアなんかのビーチパーティーをイメージしてるようだが、どっこい石垣島は、かの土地のように白人どもに悦んで股を開くような解放区なんぞではない。こう見えて保守的で、閉鎖的で、排他的な文化習俗慣習価値観などがそれなりに根強くも残留している島なのである。アホ面さらして浜辺でバカ騒ぎなんぞやらかした日には速攻ちくられるからそのスジの方々はくれぐれもご用心召されたい。 パクられた連中のほとんどは島に居つく気もないからすぐに本土へ戻って行くが、数年前大量検挙された際の中心的メンバーが一人まだ島へ残っていて昨今看板を取り替えた有名会社でまじめにやっている。彼は例外的な部類だろう。だが、確かに例外的ではあるが彼もまた軽いし、彼の仲間も軽かった。ちょっと軽すぎるのである。どいつもこいつも。保守習俗文化価値観が息づく石垣島の浜辺で違法大麻をふかすことの意味も意義も受け止められず、またその覚悟も器量もない軽佻浮薄を地で行く輩なのである。 海外のビーチでヒッピーまがいの白人どもに感化されてきたのなら堂々と大麻解放を謳えばいいのだ。八重山署に連れて行かれて「もう二度とやりません。ホント反省してます。スイマセンでした…。なんでこんな事やっちゃったのかなぁ…」なんてしょぼくれ返るのではなく、なぜ大麻解禁をしないのかと食ってかかるぐらいの気概を是非みせて欲しい。違法覚悟で石垣島でビーチパーティーをやるということはそういうことだ。信義も覚悟も開き直りも何一つないなら騒がなけりゃいいのである。オレたちワタシたちは、ただ楽しみたいだけだからそんなの知らねぇよ。と言う信義も覚悟も開き直りも何一つないなら方々は端っから捕まる心配のない合法ドラッグであるところの酒と煙草を楽しんでりゃいい。 彼らはいつもイメージ先行で、自分が付いて行ってない。ヒッピーの成れの果てみたいな著名な老DJや音楽家をカリスマみたいに崇め奉ってそこに己のイメージを重ねるだけで、中身ときたら「ただ楽しみたいだけ」と来る。それじゃあんまりだろう。崇め奉られるカリスマたちも迷惑な話だと思う。 その昔からカリスマとは先頭に立って時代や権力や形骸化した価値観なんかと闘ってきた者であり、そんな彼らを崇め奉るならば崇め奉らんとする方々は時代や権力や形骸化した価値観なんかと闘う意思まで引き継いでいただきたいものだし、それがスジってもんだと思うのだが、現行、崇め奉る方々の主流はファッションであり、イメージであり、楽曲のみである。やっぱり軽いのである。ヘンプパーカー着て、髪伸ばして、トランス聴いて、命のまつり見て、ピースだよねやっぱりとか口走って、ガンジャ吸ってりゃ世の中が良くなる訳でもないだろうに。 ホントにピースで在りたいならばドラッグを一度テーブルの上に置き、部屋の外へ出て闘いたまえ。敵は死ぬほどいるのだ。軍隊を賛美し、汚職を繰り返し、米国追従に恥じるところのない与党代議士や官僚。拝金主義と厭世主義を蔓延らせた元凶であるところの銀行や教育関係者や政治家。でたらめな医療行政を繰り返してきた厚生省の役人やデタラメな医療制度を死守しようとする象牙の塔の住人ども。ノルマ制まで導入する日本最大の広域暴力団・警察庁。などなどなどなど一生かかっても倒しきれないほどの敵が世の中にはいるのである。でも、みんなで一斉に飛び掛れば敵を倒せるかも知れない。って言うより倒せるのは歴史を紐解くまでもなく確かなのだ。 ドラッグついでに言うと、石垣島の裏地区(北部)に住む芸能人さんの奥さんのほうが最近ドラッグで捕まったのは有名な話であるが、有名人や芸能人の方々も非合法違法なものに手を出すのなら同様の覚悟を持ってやっていただきたい。その覚悟がないなら人気商売の方はドラッグなんぞ手を出すべきではない。一度の検挙なら人気や信用の回復も可能だが、二度目以降はもうその道では食えなくなる(食いづらくなる)のは清水某健太郎を見れば明らかである。ま、覚悟があるなら芸能人なんぞに最初からならないか(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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