★昨日はKen's 将棋教室の稽古日。
その様子の詳細は下記をご覧下さい。
★将棋には人生や仕事に役立つヒントが沢山あります。
★将棋の駒は、歩、香車、桂、銀、金、飛車、角、王と
8つあります。
★それぞれ機能が異なり、短所と長所があります。
各々の駒の長所を生かす様に、陣形を整え、
相手の陣を構成する 駒々の短所を突いて、攻めていきます。
★これは経営やスポーツの監督、コーチ業、人材育成と
よく似ています。各駒(社員)の短所を補う様に駒組みをし、
バランスの良い陣形(業務体制)を整え、
その陣形が各駒の長所が発揮できる様にしたいものです。
★その為に、冷静によく考える事が必要。戦国武将は皆将棋を
嗜み、家来にも将棋を奨励しています。
将棋は陣形を司る競技なのです。
★人材育成についてですが、現在、大学生の弟子を弊所なりに
鍛えております。ぶつかる時などもありますが、
弊所としては、あくまでも、その弟子の長所や人間的魅力が
発揮できる様に様々取り計らっております。
この方にはぜひぜひ頑張って欲しいですね。
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6月29日は、金曜日で、将棋教室の日です。
今、小学生2名に、それぞれ指導をしております。
どちらも5年生です。
最初の小学生伊藤君とは、先ず、次の1手を2題しました。
この問題は、いずれも、終盤での手の指し方でした。
*終盤では、駒の損得よりも、如何に相手の王様に
迫れる手を指すか?という事が重要に成ります。
1題目では、こちらの角を取る香打ちにもめげずに、
角を逃げずに、2段目にいる王様に対して、
銀を1一に打ち込んで、王様を最下段に落とし、
香の当りを避けて、1三に角を成る手が正解です。
王様を詰める場合には、王様を最下段に落として、
王様の稼動範囲を狭くする様にします。
それがコツですね。
王様の稼動範囲を狭くする為の、捨て駒(この場合は銀)が
有効です。
2題目も同様の問題ですが、終盤です。
飛車を6一に打ち込みました。
ですが、5二角と飛車に当てられました。
相手の王様は、2二にいます。
ここで角が当っているからといって、飛車を逃げずに、
1一飛成りと香車を取って、成り捨てます。
同玉に、3二桂成りと桂馬で入っ、王様に迫ります。
この次の1手後、6枚落ちを指しました。
伊藤君は、前回同様、3間飛車穴熊でやってきました。
8八角、7八飛の状況で、攻めの銀が7七にいるのは、
角と飛車が働いておりませんので、
7六歩を、中段の7五にまで伸ばして(=位を取って)
7六銀とし、棒銀の様に攻めていきます。
それに対して、こちらも6筋、7筋を防御します。
そこで、8筋、9筋が薄くなりますので、
飛車を8筋や9筋に展開させて、攻めを繋いで行きます。
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次の小学生は、古賀君です。
時間の関係もあり、
8枚落ちのテストからしました。
これで私に勝てれば、6枚落ちに昇級です。
私が途中でミスをして、思い切り攻められました。
終盤で、私の駒の配置が、2三玉、4三金となっており、
古賀君の龍が7二にあります。
古賀君の持ち駒は、銀2枚と歩が数枚。
この状況で、王手となる1二銀と打たずに、
2二銀と、私の王様の真下に打ちます。
これは、王手ではありません。
(銀は真下には利きませんから)
ですが、こちらの王の稼動範囲を狭める手で、
「縛り」の手ですね
2二銀の後、下手(「したて」=古賀君)は、
1二銀、同玉、そこで、3三銀なりの空き王手となります。
これで、詰みですので、八枚落ちでは私が敗北しました。
その次には、6枚落ちになります。
こちらの陣には、王様のとなりに金、銀が配置され、
飛車、角、桂馬、香車は外します。ハンディキャップです。
今度は、銀がありますので、端の守りも可能に成ります。
古賀君は、棒銀戦法で攻めてきました。
2筋の銀を交換し、
▲2四歩(古賀君側)、△同歩(私)、▲同銀、△同銀、
▲同飛車、△2三銀、▲2五飛と進み、
そこで、私の△2四歩の防御の手に、
古賀君は、2八飛と下がりましたが、
私の陣では、8・9筋が手薄の為、9筋に飛車を展開させて、
端から攻める様に教えました。
将棋では、相手の陣形の守備が薄い所や弱点を狙って攻めるのが
鉄則です。
この対局後、もう一度、6枚落ちで指しました。
上記と同じ展開になりまして、
古賀君の飛車が2五まで進出し、私の△2四歩。
しかし、今度は、私も8・9筋の守備をしておりますので、
飛車をこの8・9に展開させても、受けが出来ております。
▲2五飛、△2四歩に、古賀君は、▲4四角と出てきました。
これは、王手になります。△72王と逃げた後、
古賀君は、飛を逃げずに、3三銀とこちらの金取りに
打ってきました。
本人は飛車取りの手をうっかりしておりましたので、
私が△2五歩と飛車を取ると
「あっ!」と言っていました。
ここで、指導をしましたが、仮に、飛車を取られても、
古賀君の陣形では、飛車を打ち込まれる場所がないし、
仮に、2八に打ち込まれても、3九金で桂取りを防げるので、
怖くない。此処で大切なのは、飛車が強い戦力ですから
飛車を取られると一見大損の様であるが、
相手から飛車を打ち込まれる事がない陣形であれば
飛車を取られても、怖くない。
むしろ、相手が飛車を取る、その1手を
利用して、相手の王様に迫る手を指すべきと指導をしました。
その後、局面が進み、古賀君には、無闇に王手をせずに
こちらの王様を縛る手(9二金)を指す様に指導しました。
それから数手後、私には、持ち駒の桂馬を使って逆転できる手が
ありましたが、古賀君はそこまで分からずに、
攻める手を指してきましたが、
攻めるよりも、先ずは、1手、守りの手を指して、
相手からの攻めを最終的に
防御して、そして、自陣が安心できる様にして、
最終的に攻めていく様に指導をしました。
【末次通訳事務所】
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最終更新日
2007年06月30日 10時43分46秒
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