最近、「ステテコ」が見直されて、注目を浴びているそうです。
「ステテコ」と云えば、昔、私が子どもの頃に放映され、そして、
今もなお、日本の各地で、幾度も、再放送されているドラマ「あかんたれ」・
「続あかんたれ」を、どうしても思い出します。
子供の頃は観ていませんでしたが、近年、再放送分を初めて観だし始めて
食い入る様に観ていました。再放送があるたびに、かならず観ています。
5年ほど位前に、KBCで再放送されていたので、なるべく全話を
録画しました。
「あかんたれ」「続・あかんたれ」は、商売の教科書になるお話です
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「あかんたれ」は、大阪・船場の呉服問屋「成田屋」のお話です。
ここの主人(旦さん)には、別口がいます。大阪の芸者をしています。
色々な経緯があって、旦さんは、本妻とは別に、この芸者さんとも
子供をもうけます。この子供が主人公の秀松です。
本妻にも、子供がいます。
さて、旦さんは、二人の子供が生まれた後に亡くなります。
秀松は、遺言で、成田屋で丁稚奉公することになりますが、
本妻(ごりょんさん)や、分家はんからは、「手掛け(妾)の子」として、
目の仇にされ、同様に、お店の他の丁稚どんや番頭はんたちからも
さんざんいじめられ、厄介者扱いにされます。
子供のうちは、秀松もさすがに、耐え切れず、母である芸者のもとに
逃げ帰ったりしますが、母親からは、叱咤激励され、何とか、
色々ないじめにあっても、耐え抜きます。
さて、本妻のご寮(ごりょん)さんの方の子供ですが、
秀松と同じ日に生まれた兄弟なのですが、
この本妻の子も、さんざん、手掛けの子、秀松をイジメます。
本妻の子は、チヤホヤされて、甘やかされて育ったので、
わがままで、金遣いもあらく、世間の厳しさも知らず、
大人になっていきます。ボンボンですね
呉服問屋成田屋は、旦那さんが亡くなった事もあり、
また、分家はんが、経営の足ばかり引っ張って、
信頼ががた落ちで、お店の経営が苦しくなります。
時代が、着物から洋装への転換期でしたので、
高級呉服にこだわる成田屋は、時代の流れに付いていけず、
収益が激減し始めました。
母親からの叱咤激励などもあり、
手掛けの子でありながら、なんとかこの成田屋の経営を
立て直したいと、頑張る秀松と、対照的に、本妻の息子の方は、
勝手に、お店の売上を使い込んだり、手形を乱発したりして
お店にとんでもない損害を与えます。
でっちどん達や番頭はんは、次第に、秀松を応援していきます。
ある日、同僚の丁稚が、夏の日、
モモヒキの下の部分をはさみで切って、短くしたのを着ているの見て、
「ステテコ」の開発製造販売を思いつきます。
お店が傾いているので、兎に角売れる商材を造って
販売しなければならないので、
みな、ステテコの販売に乗り出します。
この時の、販売促進方法が、お手本とすべき手法で、詳細は割愛しますが
世間(大阪)の人たちの注目を如何にしてステテコに向けさせるか、
とても面白い展開でした。
やがてステテコは軌道に乗り始めますが、
本妻の息子や分家はんが、かってにステテコの製造販売権利を、
ライバル社に譲渡してしまい、丁稚の1人が、頭に来て
このライバル社になぐりこみ、暴力事件なども起して、
成田屋は大ピンチを迎えますが、
秀松たちの機転と粘りなどで、これを乗り切り、
やがて、ステテコは順調に販売を伸ばし、
成田屋は、よみがえります。
このドラマでは、人間関係も複雑で、色々な人が出てきますし、
複雑な展開もあります。とても長いお話ですので、
なかなかあらすじを言うのもしんどいのですが
商売とはどういうものか?
新規商材の展開方法とは?などを勉強できる良いドラマですね
5年くらい前に再放送された時に、なるべく全話を録画しましたが
これは、当時の大学生の弟子のiwamotoさんに見せる為に
撮って折りましたが、見せる機会もなく、門下を去りましたので
これは心残りです。商社に向いていたこの若者に、
本当の商売に付いて教えたかったのですね。
というのは、当時ホリエモンとかその他のIT企業の浮ついた経営手法が
世間では、商売の本道の様にもてはやされたましたが、
商売というのは、地道で、粘りと機転を要するものですね。
それをこの「あかんたれ」のドラマで、この若い人におしえたかったのですね
皆様の地域で、再放送される場合は、是非ご覧下さい。
商売のあり方を教える良いドラマです。私は再放送を望んでいます。
正直な話、韓国のドラマとか、流行俳優のドラマよりも
バラエティ番組よりも「あかんたれ」を再放送して欲しいですね
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最終更新日
2010年06月04日 05時04分14秒