学術成果の社会還元を もっともっとしよう!
1989年7/18付の京都新聞への投稿
学術の成果社会還元を
改めて言うまでもなく、環境問題から政治に至るまで、
現在の日本は、多くの難題を抱えている。もし学問とか学術研究の成果が社会に
還元されていたなら、こうはならなかっただろう。
私見するところ、学者らの研究はほとんど社会に還元されていない。
彼らは自分らだけで研究を進めている感がある。
学問とは、結局、社会へ還元されるべきものであり、その結果、文化の向上に貢
献するものである。英語教育を例にとると、日本には多くの優れた英語学者や
英語教育の専門家がいる。そして、効果的な学習法や指導法について、
論文が書かれ学会も開かれている。
しかし依然として、学校の英語教育はよい方向へ変わっていないし、
英語を使って異文化と接触できる人はめったにいないではないか。
つまり学者らは、何のために研究しているのか、ということになってしまう。
学問とは、人間の生活や文化の向上にこそ、その目的がある。日本には今、
数え切れないほどの難題がある。
その遠因の一つには、学問や研究の成果が、社会に還元されていないこともあるといわざるを得ない。学者や専門家は閉鎖的にならずに、
もっと自分の専門分野のことを社会還元に積極的になるべきであろう。
これは、22歳のときの私の公開意見です:
【Ken's Office】