○6月の研修活動報告その1(貿易英語講座「基礎編」に付いて)
★6月の弊社(末次通訳事務所)研修活動報告その1
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弊社・末次通訳事務所では、
さる 2011年6月8日(水曜日)と14(火曜日)に
「貿易英語研修」【基礎編】の講師を務めました。
この業務は、社団法人福岡貿易会様からの依頼を受け、
行いました業務であり、今年で、4年目(4回目)の担当業務です:
2日間、合計10時間に亘る研修会です:
次の通り、ご報告致します:
その1)研修で指導する項目は次の通りです:
※1日目(7/8)
・「自己紹介・自社紹介・業務紹介」の練習と習得
・「誤解の元」となる各種英語表現の使い方
・「丁重な英語表現」の使い方
・海外企業との取引をより良くする貿易英語の心得
・ビジネス英文書状(コレポン含)の基本と練習他
※2日目(7/14)
・各種の英文電子メールの書き方のコツ
・引合状・お礼状の書き方(商業上効果がある手法紹介)
・建値や支払条件を盛り込んだ引合状やその返事の書き方他
上記の内容を軸に、次の事を、受講者の皆様に講義をし、練習しました:
その2)
[1] 何のために、海外取引で英語を用いるか?
=お取引相手と、より良いお仕事を展開するために、
英語を使うのですね。
英語の目的は、この事を第一義にするべきですね
[2] 自社紹介、ビジネス人としての自己紹介
=ビジネス人であっても、自分の勤め先や仕事内容をサッと英語で
言える人は少ないですね
弊社の流儀で、サッと自己紹介が出来て、しかも自社を簡潔に
紹介する手法を受講者の皆様に紹介し、練習をしました
[3]従来の英語教育を頼りにしない、貿易や海外取引で
必要な英語の書き方
「AWB(航空送り状)を至急ファクスで送付下さい」
従来では、次の様に書く様に、推奨されていますが、
× Please send the AWB to us by fax urgently. ではなくて
○Please be sure to fax us one copy of the ABW (No.12345)
by 11a.m. on July 5,2011 for our customs clearance. と云う風に、
日付や数量を数値で明記し、 内容を明確に、
依頼の際の大義名分まで、具体的に云う事が必要ですね
等など、数種類の、ビジネス英語の正しい心得を紹介し、
受講者の皆様と一緒に練習をしました。
[4]貿易業務で生じる5つの不安事項とそれを解消させるための
英語での手段⇒⇒【毎日の英語でのコレポン】の必要性を紹介:
国内取引」と異なり、貿易には様々な危険性や
不安材料があります:
★各不安材料を取除く為に毎日のコレポンの実施と英語の使い方が必要
不安1:商品の売主と買主が異なる国にいる為、商習慣/法律等の
違いがある
不安2:取引相手の事をよく知らない事が多いので、
相手側の支払や納品能力や誠実さに不安が生じます
不安3:契約締結から納品・代金回収まで時間差があるので、
相手が所定の業務を確実に行うか?の不安
不安4: 商品の輸送に距離があり時間も掛る為、
輸送途中の事故、損傷・変質、盗難等発生可能性有り
不安5: 通貨が異なる:通貨交換が必要で、
為替レートの変動も考慮の要あり(レートの予約・銀行と)
上記の色々な貿易業務上の不安を解消する有効な手段としては
相手方との日々の英語でのコレポンがあります
そこで、いかに巧みに英語を使って、情報をお知らせするか、
その【発想手法】や【良いお取引の為の英語の書き方】が必要です。
[5]色々な、類似表現での、意味合いの差:
・It is obvious that you have breached the contract.
・It is apparent that you have breached the contract. は
一見、類似の意味に見えますが、そうではありませんで、
まったく意味合いが各々違います
[6]貿易取引段階での色々な英語での通信文のやり取りの
練習をしていきました。
[7] 最後に、講師の弊社(末次通訳事務所)が、受講者に申した事を:
・従来のビジネス英語の教えでは、英語で情報を伝える際には
「論理的に、伝える様にしましょう」と云うことをよく言われております。
それはそれで正しい考え方ですが、
実は、それだけでは物足りません。
・海外取引といえども、相手があってのお取引に変わりませんから
そこには、相手方への気配り・心配り、感謝を行う事が重要です。
いくら論理的に、理詰めに相手側に情報を伝えても、
そこに相手方への感謝や気配りが無ければ
そのお取引は失敗します。
・同時に、相手側(海外企業)との通信やりとりを日々行わないと
やはりお取引は失敗します。
毎日、日々英語での通信文のやり取りが必要ですね
この視点から、良い貿易お取引の為の英語の使い方を
受講者の皆様方に公開し、一緒に稽古をしました:
こうして【基礎編】の二日間の講義研修を行いました
おおむね好評を博し、無事終了しました。
その3)使用したテキスト類に付いて:
尚、この研修で使用した資料類やテキストは
弊社が考案し、作成したもので、それを主催者様に印刷をして頂きました。
取引の色々な状況で、状況別にメールの書き方を案内している濃密な
内容のテキストや資料類として仕上げました。
その4)続編【貿易英語講座~応用編~】
なお、この【基礎編】の続編として【応用編】として、
7月6日~8月10日まで、毎週水曜日に、夜間に
貿易英語の研修がありまして、これを担当します。
皆様、どうぞ、参考になさって下さいませ
弊社・末次通訳事務所は、社会貢献を業務の第一義にしております
お尋ねは何なりとどうぞ!
【兵法の心で、貴社の海外業務をお手伝い!!】
<兵法・英語二刀一流>
末次通訳事務所 代表: 末次 賢治 拝
Phone/Fax:0948-28-4035
fuku@eos.ocn.ne.jp
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最終更新日
2011年07月04日 18時26分23秒
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