末次通訳事務所 <兵法・英語二刀一流>による英語講座:
⇒⇒⇒ 【 英語の読み方講義・その5:関係のある事しか! 】
Dear, readers! I hope you enjoy this column.
「英語の読み方」:
>英語での [話しの展開] には【特長】があります。
その特長をシッカリと意識して英語を読むと、
従来よりも明確に・しっかりと英語を読める様になります。
次の話をご覧下さい。
題名『リンカーン大統領と会見した日本人』:
後に新聞の父と云われた浜田彦蔵翁の実話:
1) 1850年、浜田彦蔵らは、遠州灘で漂流している中を米国船に救助される。
A black ship came near Hikozo and his companions. They shouted for help.
The crew on the black ship picked them up. English was quite strange to Hikozo.(※)
★One day, an officer wrote something in a notebook. Hikozo looked at him and thought,
‘’ He is copying the wave pattern.”
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※English was quite strange to Hikozo.とあります。
「(彦蔵には)英語は全くチンプンカンプンでした」の意。
Strangeは[奇妙な] との意でなくて、元々「生まれて初めて見聞きする」の意。
初めて見聞きするモノは奇異に映りますね。
そして、このEnglish was quite strange to Hikozo.は、重要な伏線なのです。
末期と雖も江戸時代の事ですから英語の教育など日本では
実施されていないから英語が全く判らないというのは当然ですね。
★One day, an officer wrote something in a notebook. Hikozo looked at him and thought,
‘’ He is copying the wave pattern.”
(⇒ある日の事、航海士が帳面に何か書き留めていました。
彦蔵さんはこの航海士を見て思いました。「この人は海の波の形を写しよんやな!」と。)
◆彦蔵さんは「海の波の形を写しよんやな!」と航海士を見て思った訳ですが、
どうしてそう思ったのか? お分かりになりますか?
航海士はアメリカ人です。筆記体で文字を書きますね。
筆記体で書くと、文字が斜めに波立っている様に見えます。
彦蔵さんは英語はチンプンカンプンですから、筆記体の英語の文字や文章が、
海の波に見えるのですね。
He is copying the wave pattern.の根底には,
【English was quite strange to Hikozo. 】があります。更に話が続きます:
2) 1851年、米国に上陸。英語が全く判らない彦蔵は、
見聞きするモノ全てがあまりに違うので驚く。
One day, an American talked to Hikozo. “How are you? “ sounded like ‘’Kawaiya’’ to him. So he answered in Japanese.
(=ある日、1人の米国人が彦蔵に話しかけてきました。
How are you? という質問が「カワイーヤ(可愛いや)」と
聞こえましたので、彦蔵さんは日本語で返事をしました。) という内容ですが、
この2番目のエピソードもその根底は、
【English was quite strange to Hikozo. 】です。
【英語が全く判らない】事が水先案内となり「英字を見ても判らない」、
「英語音を聴いても判らない」という事例を展開しています。
英語の情報は、どんなモノでも、上記例の様に、
<最初に前提を出して、そして、それを詳しく展開していく>流れになります。
前提に関係のある事項しか英語は展開しないのですね。
この事は是非覚えておいて下さい。また次回に続きます:
上記ご参照ください。ご質問は何なりとどうぞ。 See you next month!!
By Ken Suetsugu [電子メール: fuku@eos.ocn.ne.jp ]
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年01月05日 17時15分51秒