佐賀新聞からの抜粋です
6/27 佐賀新聞「有明抄」
有明抄 自己肯定感
06.25 14:40
佐賀新聞LiVE
育児に悩む母親の孤立や虐待問題を書いたところ、
記事を読んだお母さんから、「子育てがテーマの講演会があるので聞きに来ませんか」という内容の手紙をいただいた
◆場所は唐津市相知町の交流文化センター。子育て中の母親らでほぼ満席。講師の心療内科医明橋大二(あけはしだいじ)さんは著書が400万部を超すベストセラーというから、ご存じの読者も多いかもしれない
◆明橋さんが強調したのが自己肯定感の大切さ。「自分は必要な存在だ。だから生きてていいんだ」。そういう気持ちのことだ。しかし、日本の子どもは外国と比べ、自己肯定感の低さが突出しているという。しかられすぎの子ども、ダメなところばかり指摘される子ども
◆幼い頃に自己肯定感が育まれていないと「生きる価値がない」「自殺したい」と思うようになる。心の土台がないから「勉強だ、しつけだ」と言っても身につかない。自分を大切に思えない人間が、どうして人を思いやることができようかとも
◆依存と自立を行き来する子ども。甘えを受けとめてもらった子どもは自立する。できないことを手助けしてもらうことで他人への信頼感が生まれる。子の気持ちをくんで言葉にして返すことも大事。泣いている赤ちゃんは抱き癖なんか気にせず、しっかり抱いて「さみしかったんだね」と声をかけてあげてください。(丸)