『ふくおか経済』2016年 8月号 英語道場 第186回 原稿:
タイトル: 【 「クレーム」と 「Claim」の違い/その1】
Hi there, Readers!
今回は「盲点になる英単語」の意味をご紹介!
・貴社が輸入販売している商品に何らかの「軽度の不良」があり、
お客様方からお叱りを頂きました。
商品を取り換えてくれ、とか、返金してくれ、でなくて、
単に、お叱りやご意見が貴社に来ました。
この事を英語で、海外メーカーに連絡します:
「お客様からクレームが沢山来ました」とemailで:
【We’ve got a lot of claims from our customers.】/
皆さんは、この英文を見て、どう思いますか?
海外の方は、上の情報、特に[claims]を日本語での「クレーム」でなく、
「返金請求」又は「良品との交換」と解する為、
貴社に「返金/交換請求が来た」と解します。すると海外メーカーからの対応も
それ相応の内容になるでしょう。
「クレーム」とclaimの違いを次に明示:
※お蕎麦に蚊が入っていました:
1)あなた:「大将、この蕎麦に蚊が入っとうが!」と単にこの事をのみ
申し立てる場合:
「商品に何か満足出来ない旨を申し立てる」のは動詞はcomplain・名詞はcomplaintです。
★[claim]は、この場合には使いません!
2)「大将!蕎麦に蚊が入っとうき、お金返して!」或いは「
もう1つ無料で作って」と云う場合こそ、
英語では、claimを使います。貿易ビジネスでは、コレポンを相手側と頻繁にしますが、
「クレーム」と 英語のclaimの違いを明確に区別しておく事が肝要。
※[claim]とは、「物事を所有している」「所有権を明確に主張すること」が
その意味合いです。
注文した蕎麦が配膳された時点で、所有権が、あなたに移行します。
故に蕎麦の所有権利保持者として、
蕎麦に異常がある場合には、
「新品との交換請求」、或いは、「返金請求」を申し立てる事ができます。
下記はトイク試験で適語選択課題(1):
【Please inform all customers who have claims that they must forward
any documentation that will ( ) them.】
選択肢:superior/ supreme/ suppose/ support
※(カッコ)にはどんな単語が入るでしょうか?1か月お考え下さい
質問は何なりとどうぞ! Thanks for reading.
Any questions are welcome. Have a good study! By Ken’s Office
By Ken Suetsugu [質問などは⇒⇒: fuku@eos.ocn.ne.jp へ ]