『couldの表現 その1』 Hi, friends!! How have you been? 中学校、高校の英語の教科書を見ておりますと、
挨拶の表現で、 “How are you today, Ken?”への 受け答えで、<気分・機嫌が良い場合は、“(I'm) Fine, thank you!”と言いましょう>と説明があります。 然しながら、人間は誰しも常に好調とは限りません。
残念ながら、既存の教科書の多くでは、 <気分が悪い場合とか、調子が悪い場合の受け答え>が掲載されていない様です。 ★ ここで、前回ご説明した<時間のズレ>を使っての英語表現をご紹介します。
極めて英語らしい表現ですので、皆様もご参照下さい:
“How are you today, Ken?” と訊かれ ----調子が悪い場合は、Things could be a lot better. と仰って下さい。
このcould は、ご存知の通り、canの過去形ですが、形は過去形と同じですが、過去形としての<~出来た>との意でなく、『~だったら良いのになあ!>という願望を意味します。
『調子がもっと上向きだったらなあ!』との意味合いです。
つまり、<今は調子が悪い>とのセリフを逆に言っているのです。
直接的に『調子悪い』と言っても良いのですが、悪い内容の事を 直接言いますと、会話の雰囲気も暗くなりがちですので、逆に言います。
これは、英語の一つの特徴です。英語では、特に米語では何でも前向きに言う傾向にあります。
前向きな表現をする上で、could や wouldといった<過去形>を、現在の時間域で使います。これが仮定法と言われる語法です。 ★How are youtoday, Ken? と訊かれて、今度は、「絶好調です」という場合は、色々な 表現がありますが、これも、過去形のcouldを用いて “Couldn’tbe better!” という場合も あります。 “be better”は、「今よりも良くなる」という意味合いですね。Couldn’t がありますので、 『今よりこれ以上良く成りようがない』という意味で、「調子が凄く良い」と言う意味合いです。 ★別の例:
『ケン、来週のパーティに来ませんか?』とのお誘いを断る場合も、
上のcouldを使えば、やんわり断る事が出来ます。
英語は直裁に表現しますので、NoならNoをハッキリと言う傾向にありますが、そこは人間社会。お誘いをやんわり断る方が良いですね。つまり、「出来ない」とのメッセージを明確にして、やんわり断ります。その場合に、 “Why don’t you join our party next week?” - “I wish I could. But I have a previous appointment.”<行きたいのは山々だけど、先約があってね。>という意味合いですが、人から 誘われて、No という代わりに、I wish I could.と言えば、言い方も角が立ちません。 I wish I could.は、<参加できれば良いけど….(出来ないんだ)>という意味合いです。
ご参照下さい。ご質問は何なりと。 Until next time!!July 18/2019