<武道(家)として、英語に道を見出す>
人間はややもすると堕落しがちです。
油断すると甘い方向に流れます。私も弱い人間です。
楽をしたい気持ちは強いです。
通訳者として日本語・英語の訓練を毎日しなければなりませんが、楽をしがちな面もあります。
こういう流れの中で、如何に自己を厳しく律するか?自分の英語に
一層の磨きをかけるか?これを考える時、
「武道」或いは、「兵法」という哲学が心をよぎります。
幸いな事に私は柔道を嗜んでおります。
<よし!武道として英語を捉えよう!武道家として、
英語を稽古しよう!武道家として英語通翻訳業務を
展開していこう!>という気持ちを何年も前から
抱いておりました。
英語(通翻訳技術)は武道(スポーツ)と共通点が多いです。
例えば以下の点です:
*練習しなければ上達しない点
*心がそのまま表れる点
*思い切って、自分から積極的に創意工夫や展開方法を
考えなければならない点
*リズムとスピード、間の取り方
*小手先の技術では通用しない点
*普段の生活の在り方で能力が高まる点 などなど
<英語・二刀一流>
兵法二天一流を創始された新免武蔵玄信は、
私が最も崇拝する人物です。兵法二天一流は、
現代も全国各地で受け継がれております。
兵法二天一流は、単なる二刀の操刀技術ではありません。
持合わせている力、状況をフルに活用し、
二刀でも、一刀でも(ある時は長剣で、ある時は短刀で)、
徒手空拳でも、又、ある時は、当て身や柔術、
手裏剣などの武術武具を用いても、つまり、
その場その場の状況に自然と対応して、
相手に対して自在に勝利を収める事を目的とする兵法です。
技術に表・奥などという秘伝もなく、
体の捌き方も特別なものではなく、
平常の身体運用と平常の心構えをします。
二天一流の二天には多くの含みがあります。
太刀と小刀、武と文、右と左の技の融合など。
武道には、右も左もありません。
例えば、柔道では、背負投げが得意の選手は、右からでも
左からでも背負投げが出来なければなりません。腕挫十字固めも、左からでも右からでも、或いは、相手との態勢がどんなものであっても、どこからでも十字固めに行ける事が真の得意技ですし、
その様に練習しなければなりません。
他の武道や格闘技でも同じことが言える筈です。
翻って、英語会話や英語通翻訳においても、
どんな状況下であっても、その状況に応じて
相手と上手くコミュニケーションを取る事、
英語で話す事が肝要です。プロでも中には、
「通訳はできるが、翻訳は苦手」とか、
「翻訳はできるが通訳ができない」という人がいます。
が、私見では、「通訳」・「翻訳」は、
車の両輪でなければならず、どちらかしか出来ないというのは、
<失格者>と考えております。
どちらの作業も同程度の高い技量で遂行できて
初めてプロと言えます。
そこで、<「通訳」/「翻訳」>、
<「日本語」/「英語」>の二刀流という意識が、
私が進む英語の道には不可欠であります。
また、武蔵曰く、「武士の法を残らず兵法という」。
武蔵は、武人だけでなく、文化人としても
多くの実績があります。水墨画は多くの作品を残し、
美術史上に独自の地位を確立しております。姫路では3つの
お寺で、庭園を作っております。彫刻では不動明王の彫り物が
重要文化財指定を受け、また、姫路藩・明石城の城下町の
都市計画に参画し、城下町の設計をしております。
また、私は名古屋市笠寺の東光寺というお寺で、
武蔵直筆の書を拝見した事があります。
それは、9文字くらいの書ですが、上半分は左で、
下半分は右で書いた作品と言われており、確かに、
その筆跡がそうなっております。
武蔵は、二刀流の操刀の練習として敢えて両利きで
書いたものだと考えております。
また、水墨画を書いたのも、相手を観る訓練の
一環であったものと思います。日常の生活の所作、
趣味に至るまで、剣道や兵法と結びつけた、合理精神は、
英語の学習に取り入れるべきものです。
最近、武蔵の史実の研究が進み、その結果、
小説・映画でのイメージよりも遥かに
素晴らしい武道家だったと結論付けられています。
単に剣道が強いだけでなく、人間として円満な境地にまで
自己を高める様に努力した武蔵には見習う点が多くあります。
単に、剣術だけでなくて、<武士が嗜む全ての稽古事、
芸道、生活の諸事於いて、精進する事が武士というものである>、と『
五輪書』で定義しております。
武蔵は、養父から継いだ剣法、『当理流』に更に工夫と
改良を加え、「円明流」、更には、「兵法二天一流」に
発展させています。この様な武蔵の考え、哲学こそ、
私が考える英語の道の範となっております。
従って、憚りながら、武蔵にあやかり、英語二刀一流と号をつけております。
私は、武道家として英語通翻訳業務を進めていきたいと
思っております。
皆様からの通訳翻訳のご依頼をお待ちしております
ご依頼は、
~兵法・英語二刀一流~
(有)末次通訳事務所/末次賢治拝
July 30/2019
yhniten14k@yahoo.co.jp
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最終更新日
2019年07月30日 10時39分39秒
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